途中入園の保活の進め方とは?手続き方法とあわせて途中入園のメリットやデメリットを解説
月齢や引っ越しの関係で4月入園ができない場合、途中入園ができるのか不安に思う方も少なくないでしょう。保育園の定員の空きがあれば、途中入園は可能ですが、簡単なことではありません。
そこで本記事では、途中入園の保活の進め方とともに、途中入園のメリット・デメリットを解説します。途中入園を検討している方は、ぜひご参考ください。
保育園への途中入園は難しい?
途中入園とは、4月以外に保育園に入園することを指します。
途中入園は可能ではありますが、待機児童問題もある現在、必ずしも希望する保育園に途中入園できるとは限りません。
定員に空きがある保育園に申込みをし、なおかつ希望者がほかにいなければ入園できるでしょう。希望者が多数いた場合は、指数の高い家庭から入園できます。
また、自治体によっては、定員の空きのない保育園でも申込みをしておくことで、空きが出たタイミングで入園できる可能性もあります。
途中入園しやすいタイミングは5月・9月・10月
途中入園しやすい時期は、5月、9月、10月です。5月の場合、4月の時点で定員数に空きのある保育園が追加募集を行います。4月に入園せずに5月からと考える家庭は少ないと予想されるため、途中入園しやすい時期といえるでしょう。
また、9月、10月は転勤や引っ越しが増える時期です。転園する方が多くなるため、空きが出やすいといえます。
途中入園を希望する理由
ここでは、どういった理由から途中入園を希望する可能性があるのかを説明します。4月入園ができないケースもあるため、確認しておきましょう。
月齢などの理由で4月入園ができなかった
月齢が低いことで、4月入園ができなかった可能性が考えられます。労働基準法において、産後56日間は産後休暇として就業してはいけないと定められています。そして認可保育園においては、産後57日を過ぎていないと入園資格がありません。
つまり、2月4日以降(うるう年の場合は2月5日以降)に生まれた子どもは、4月入園ができないのです。
また、希望する保育園の受入可能年齢が6ヶ月以上や、8ヶ月以上に定められているために、4月時点の月齢から入園を諦めたケースも考えられるでしょう。
引っ越しでほかのエリアで保育園を探すことになった
引っ越しをする関係で、ほかのエリアで保育園を探す必要が出てくることもあるでしょう。
すでに保育園に通っていたとしても、自治体が変わることで転園せざるを得ないことも考えられます。
途中入園を希望する場合の保活の進め方
途中入園を希望する場合、どのように保活を進めていけばいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。ここでは、途中入園の保活の進め方を解説していきます。
途中入園を希望する場合でも、基本は4月入園の保活と進め方は同じです。しかし、定員に空きがある保育園に申込みをすることが重要なため、選択肢は狭まってしまうでしょう。
通える範囲の保育園の空き情報を調べる
最初にすべきことは、通える範囲の保育園の空き情報を調べることです。定員に空きのある保育園が分かったら、希望に沿う保育園なのか、自治体が公開している情報や保育園のホームページで確認してみましょう。
希望する保育園が絞られたら、各保育園に見学の申込みをしてください。
役所に相談に行く
頻繁に役所に相談に行くのもおすすめです。わからないことは直接保育課に相談した方が、正確な情報を得ることができます。
保育園の最新の空き情報も教えてもらえるので、聞いてみるといいでしょう。
しかし、保育園の4月入園の申込みが開始される時期に差し掛かると、保育課の窓口が混み合うことが予想されますので、ご注意ください。
>>保活を進めるために役所で聞くべきことは?市役所を最大限に活用する方法を解説
選択肢の幅を広げる
保育園の選択肢の幅を広げることも重要です。自宅から近い保育園に通いたいと希望する方が多いと思いますが、希望園を少なく記入してしまうと入園できない可能性が高まります。
自宅から少し距離があるとしても、希望の保育を叶えてくれる保育園であれば、希望園に記入しておいた方がいいでしょう。
あわせて、定員の空きが多いと予想される、小規模保育園や新設園も検討してみてください。見学に行き、不安が解消されれば、希望園に含めましょう。
認可保育園だけでなく、認可外保育園(無認可保育園)の空き情報を調べるのもおすすめです。
認可保育園の途中入園の手続き方法
続いて、認可保育園の途中入園の手続き方法をご紹介します。認可保育園の場合、基本的には途中入園であっても申込みは各自治体に行います。
自治体に申込みをする
途中入園を希望する場合も、申込みは保育園ではなく自治体に行います。役所に行き、途中入園の手続きに必要な書類をもらい、記入し提出しましょう。
勤め先に作成してもらう書類もあるため、動き出しは早い方がいいでしょう。
各月に申込み日が設定されています。間違えないように、提出期限には注意しましょう。
途中入園のメリット
途中入園はデメリットが多いと考える方も少なくありませんが、実はメリットもたくさんあります。ここでは、途中入園をすることで、得られるメリットを3つご紹介します。
先生やお友達にすぐに覚えてもらえる
途中入園は少人数が予想されるため、先生や子どもたちからすぐに名前を覚えてもらえるメリットがあります。顔と名前をすぐに覚えてもらえることで、子どもの不安もすぐに解消されるのではないでしょうか。
手厚い対応をしてもらえることが多い
途中入園をすると、保育士から手厚く見てもらえることが多いようです。4月入園の場合、不安を抱える子どもが同時に多く入園するため、保育士から付きっきりで見てもらうことは難しいでしょう。
しかし、途中入園の場合、4月入園の子どもたちは保育園での生活に慣れているため、保育士が普段以上に気にかけてみてくれると考えられます。
入園前に実際のクラスを見学できる
途中入園を検討してから見学に行くと、すでに4月入園の子どもたちが保育園で生活をしている姿を見ることができます。
子どもが通う予定のクラスの雰囲気も確認できるため、安心して申込みができるのではないでしょうか。
途中入園のデメリット
途中入園のメリットをご紹介してきましたが、残念ながらデメリットがあるのも事実です。ここでは、途中入園のデメリットを2つご紹介します。
入園までの準備時間が少ない
途中入園の場合、入園可否の結果が到着してから実際に入園するまでの期間が短いことが予想されます。
例えば、東京都中野区の場合、入園希望月の前月の20日以降に結果が発送されます。つまり、結果が届いてから入園するまでに、1週間程度しか期間がないということです。
保育園に合わせた入園グッズの用意や、勤め先とのやり取りなど、非常に忙しくなってしまうでしょう。
参照:中野区|保育所等の入園・転園申込み
保護者同士の輪の中に入るのが大変
途中入園するタイミングによっては、保護者同士の輪に入るのが大変かもしれません。
保護者会が開催された後に入園すると、すでに保護者の繋がりが出来上がっている可能性も考えられます。
まとめ
認可保育園も、認可外保育園(無認可保育園)でも、保育園の定員に空きがあれば途中入園が可能です。まずは、通える範囲の保育園の最新の空き情報をチェックすることが、大切といえるでしょう。
途中入園であっても、保育園の入園申込みは、4月入園と大きく変わりません。しかし、申込み書類の提出日には、気を付けておきましょう。
また、途中入園のデメリットもありますが、事前に理解しておくことで負担を少なくできるはずです。途中入園は、子どもにとって大きなメリットもあるため、あまり気負わずに保活をしていきましょう。