小田原市の保活事情とは?入園申し込み方法やスケジュールをご紹介
小田原市は、子ども100人当たりの認可保育所の数が神奈川県内でもトップの市です。また、東京や横浜への通勤圏であることや豊かな自然環境をもつことなども、育児をしやすい環境といえます。
そのような小田原市で、保活を考えている方も多いことでしょう。
この記事では、小田原市の保活事情やスケジュールなど保活に欠かせない情報を紹介します。保活を成功に導くためにもぜひご活用ください。
小田原市の保活事情とは
ここでは、小田原市での保活で押さえておきたい事情をご紹介します。保活を成功へと導くためにも、小田原市の保活事情は確実にチェックしておくといいでしょう。
居宅外労働と居宅内労働で基本指数が異なる
小田原市の選考指数では、居宅外労働より居宅内労働の指数が低めに設定されています。たとえば月20日以上、140時間以上の居宅外労働であれば基本指数は30点ですが、同じ時間の居宅内労働は27点です。
就労の実態による点数の違いについては、厚生労働省から、実態に応じた点数の取り扱いをするよう通知があります。
しかし、現状の小田原市では居宅外労働と居宅内労働で、基本点数に差異があるので気を付けましょう。
参照:小田原市「令和5年度 保育所等利用判定基準表」
厚生労働省「多様な働き方に応じた保育所等の利用調整等に係る取扱いについて」
小規模保育所の2歳児の11月以降入園は優先入園が無い
小規模保育所では、終了する2歳児クラス以降の受け入れ場所として、連携施設が設定されています。
本来であれば、小規模保育所で2歳児クラスが終了した後は、優先的に連携施設へ入園できます。
しかし、小規模保育所を2歳児クラスの11月以降から利用すると、連携施設への入園は保証されないため注意が必要です。
参照:小田原市「令和5年度 小田原市 保育所等利用の手引き(P5)」
小田原市の待機児童数や人気保育園
小田原市の待機児童数は0を達成していませんが、減少傾向にあります。そして申込数が多い、人気の保育園が存在します。
4月入園の内定をもらうためにも、待機児童数の状況や人気の保育園について、把握しておきましょう。
入園申込み数、待機児童数は減少気味
小田原市の近年の入園申込み数は上昇していましたが、2020年から減少しています。一方、待機児童数は2017年をピークに減少傾向です。
各年4月時点 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
申込者数 | 3,256人 | 3,316人 | 3,404人 | 3,425人 | 3,432人 | 3,464人 | 3,443人 | 3,412人 |
待機児童数 | 16人 | 22人 | 24人 | 17人 | 11人 | 14人 | 5人 | 6人 |
しかしながら今後は、共働き世帯数や女性の就労ニーズの増加、コロナ禍の落ち着きなどから入園申込数は増加すると考えられます。
これらのことや待機児童数0を達成していないことから、確実に入園できるわけではないといえます。そのため、小田原市での保活をする際は気を緩めず、計画的に行ってください。
参照:小田原市「小田原市子ども・子育て支援事業計画の実施状況について」
小田原市の人気の保育園5つ
入所できなかった児童数が多かった、小田原市の保育園は以下の通りです。(各年1次判定時点)
- 豊川保育園
- 南鴨宮あいじ園駅前分園
- 報徳保育園
- 五百羅漢保育園
- 春光保育園
2021年 | 2022年 | 2023年 |
春光保育園 1歳児クラス/41人 |
春光保育園 1歳児クラス/43人 |
豊川保育園 1歳児クラス/13人 |
五百羅漢保育園 1歳児クラス/37人 |
南鴨宮あいじ園駅前分園 1歳児クラス/33人 |
南鴨宮あいじ園駅前分園 1歳児クラス/11人 |
桃重保育園 1歳児クラス/36人 |
報徳保育園 1歳児クラス/29人 |
小田原乳児園 1歳児クラス/11人 |
報徳保育園 1歳児クラス/30人 |
五百羅漢保育園 1歳児クラス/28人 |
報徳保育園 2歳児クラス/11人 |
また、1歳児クラスはとりわけ人気です。これら保育園の1歳児クラスは今後も人気の可能性があります。
人気保育園を希望する場合、内定をもらえない可能性を考えておくことをおすすめします。
参照:小田原市「入所状況」
小田原市の保活スケジュール
ここでは小田原市の保活スケジュールについてまとめています。小田原市の入園申し込みスケジュールは以下の通りです。
- 入園申込み一時受付開始:10月中旬頃
- 申請の申込み締切:11月上旬頃
- 入園可否通知発送:12月下旬頃
以下では、2023年(令和5年)の4月1日から保育園の利用を希望する場合のスケジュールを参考に、ご紹介します。
確実に保活を成功させるためにも、日程は正確に把握しておきましょう。
参照:小田原市「令和5年度 小田原市 保育所等利用の手引き」
保育園入園申込み一次受付の開始
小田原市の2023年4月入園の申込み期間は以下の通りです。
募集内容 | 期間 | 備考 |
1次募集 | 2022年10月17日~ 2022年11月4日 |
申込みに係る不足書類のみ11月11日まで受付 |
2次募集 | 2022年11月21日~ 2023年1月20日 |
申込みに係る不足書類のみ1月27日まで受付 |
1次募集の受付期間は3週間もありません。募集人数が多く、比較的入りやすい4月入園の申込みをするためにも、早めの行動を心がけましょう。
保育園の内定通知の発送
小田原市の2023年4月利用申込みの結果通知は以下の通りです。
- 1次募集:2022年12月下旬発送
- 2次募集:2023年2月下旬発送
結果通知は「内定通知」か「不可通知」の2種類です。「内定通知」が届いた後は、利用保育園で面接を受けます。
面接の結果、利用が決定したあと、市から「保育の実施決定通知書」が郵送されます。
内定をもらえなかった場合については、以下の章にまとめましたので、併せてご覧ください。
不可通知が届いたら二次募集に申込む
内定しなかった場合は入園保留となり、自動的に2次募集へ移ります。
2次募集の結果通知まで、やや期間が開くため不安になるかもしれません。その際は、認可外保育園の検討や仕事のスケジュール調整など、できることをしておくといいでしょう。
申込みを取り下げる場合、「保育所入所申込取り下げ書」を提出する必要があります。書類はこちらからダウンロードできます。
小田原市の入園申込み方法・必要書類
ここでは小田原市の入園申込み方法や必要書類について説明します。必要書類は市のホームページからダウンロードができますので、できるだけ早くそろえておくといいでしょう。
申込み方法は窓口と郵送の2種類
小田原市の入園申込み方法は、窓口受付と郵送受付の2種類です。
場所 | 受付日時や注意点など | |
窓口受付 | 小田原市役所本庁舎 5階 保育課 |
土・日・祝日を除く日の 午前8時30分~午後5時00分 |
郵送受付 | 〒250-8555 小田原市荻窪300番地 小田原市子ども青少年部 保育課 保育係 (小田原市役所5階) |
締切日必着 |
申込期限間近は窓口が混雑するため、期限に余裕をもって申込みましょう。
入園申込み時の必要書類
小田原市の入園申込みに必要な書類は以下の通りです。
- 保育所等利用申込書
- 保育所等利用申込にかかる誓約書
- 保育所等利用児童健康状態調査票
- 「保育を必要とする事由」を証明する書類
- 利用者負担金(保育料)算定及び副食費徴収対象判定の基礎となる書類(市外に住民票がある(あった)方)
4と5は家庭の状況などで提出する書類が変わりますので、自分が提出するものは確実に把握しておきましょう。
また、書類に不備があった場合、選考の不利になる可能性があるので十分注意してください。
書類はこちらからダウンロードできます。
参照:小田原市「令和5年度 小田原市 保育所等利用の手引(P10)」
小田原市の保育課情報
小田原市の保育課の情報や、小田原市の子育てに役立つサービスをご紹介しますので、ご覧ください。
保育園入園申込みに関する問い合わせ先
小田原市の保育園入園に関する問い合わせ先は以下の通りです。
「小田原市子ども青少年部 保育課 保育係(小田原市役所5階)」
- 住所:〒250-8555 小田原市荻窪300番地
- TEL:0465-33-1451
- FAX:0465-33-1456
小田原市の保活を行う上で便利なサービス
小田原市では、保活をする上で便利なサービスがありますので、ぜひ活用してみてください。
保育コンシェルジュ
他の自治体と同じく、小田原市でも保育コンシェルジュから、保育園入園に関する情報や保活に関するアドバイスなどがもらえます。
必要な書類がわからないなど、疑問点や不安な点があれば相談してみてください。
相談を希望する場合は、電話で予約をしましょう。とくに1次申込みの受付期間中は問い合わせが多いため、相談の時間が取りづらくなりますので注意してください。
相談先は以下の通りです。
「小田原市役所5階(赤通路)保育課窓口」
- 住所:〒250-8555 小田原市荻窪300番地
- TEL:0465-33-1451
- 相談日時:9:00~12:00、13:00~17:00(平日のみ)
参照:小田原市「保育コンシェルジュのご案内」
保育所等利用申込案内動画
保育所を利用するまでの流れを、動画でわかりやすく説明しています。キャラクターが使われているため堅苦しくなく、小田原市の保活を始める際に見ていただきたい動画です。
動画はこちらからご覧になれます。
参照:小田原市「【令和5年度】保育所等利用申込案内動画~梅丸、保育園に通いたいでござる!!~」
小田原市の保活事情まとめ
小田原市では市の待機児童対策により、待機児童数は減りつつあります。しかしながら、共働き世帯数の増加やコロナ禍の落ち着きなどを考えると、確実に上位希望の保育園に入れるとはいえません。
小田原市での保活を成功させるためにも、情報収集を欠かさないことをおすすめします。
また「えんさがそっ♪」では、小田原市をはじめとした全国の保育園や認定こども園、幼稚園などの保育施設を簡単に探せます。
保活の基本知識や保活の進め方など、保活に役立つ情報も満載なので、ぜひチェックしてみてください。