札幌市の保活事情とは?入園申し込み方法やスケジュールをご紹介
日本全体で、保育園に入所できない児童、待機児童の多さが問題ですよね。
札幌市で子育てをしている方も、保育所やこども園への入所がスムーズにできるか気になるのではないでしょうか。
令和4年4月の札幌市の待機児童数は、昨年と同じく0人でした。しかし、特定の園への入所を希望している等の理由で計測から除外される「隠れ待機児童」は648人います。
この情報を見ると、保育所を選ばなければ入所できますが、希望する保育所に入所できない場合もあることがわかります。
本記事では、札幌市の保活事情を説明するとともに、保活に役立つサービスを紹介しています。ぜひ参考にしてください。
札幌市の保活事情とは
保活をスムーズにおこなうには、保活についての情報を集める必要があります。十分な情報があれば、これからどう行動すべきかを決めやすくなるでしょう。
ここでは、札幌市の利用調整基準表や保育料についての情報を紹介します。自分の家庭の状況や、家計と照らし合わせてみましょう。
札幌市は保育料の負担額が国の基準より低い
札幌市は独自の政策として、住民税非課税世帯ではない世帯の認可保育所や認定こども園(保育所部分のみ)、地域型保育事業所の保育料を、0~2歳児クラスまで国の基準よりも低く設定している点が特徴です。
また小学校就学前で、保育所などを利用している兄弟が2人以上いる場合、国の政策では第2子の保育料は半額ですが、札幌市では無料です。
保育所への入所を検討している家庭では「夫婦のどちらかが、育児に専念する場合と支出が変わらない」と悩む場合も多いでしょう。しかし保育料が低ければ、多くの方が働くことを選択できます。
参照:札幌市「札幌市の独自施策について」
地域型保育事業からの転園は加点される
生後5カ月~3歳未満の子どもを預けたい場合には、地域型保育事業が便利です。札幌市による認可を受けた施設で、少人数保育のためお子さま一人ひとりに応じたきめ細やかな保育が特徴です。地域型保育事業の種類は以下になります。
- 家庭的保育事業:事業主の居宅で保育をおこなう。(定員5人)
- 小規模保育事業:賃貸マンションなどで保育をおこなう(定員10~19人)
- 事業所内保育事業:会社などの事業所に保育施設を併設(保育所型定員:20人以上・小規模型定員:19人以下)
いずれも年齢制限が3歳までです。年齢に達したときには保育所などに転園する必要があります。その場合には、利用調整の点数が加点される仕組みになっています。
参照:札幌市「さっぽろ子育て情報サイト・地域型保育事業について」
札幌市の待機児童数と隠れ待機児童数について
札幌市でスムーズに保活をおこなうためには、まず待機児童数の現状について理解しておくべきでしょう。待機児童数や隠れ待機児童数について早い段階で知っておけば、直前で現状を知り焦ることもなく、有効な対策ができるでしょう。
札幌市の待機児童数
2022年4月時点で、札幌市の待機児童数は5年連続で「0人」です。平成22年4月時点での待機児童人数が929人もの待機児童がいましたが、平成30年に0人を達成しました。
こうした待機児童数の減少は、札幌市が認可保育所の整備や、幼稚園の認定こども園への移行などを積極的におこなった結果です。
保育施設の定員は、平成24年には20,198人だったのに対し、平成31年には31,147人になりました。その後も、札幌市は引き続き定員の拡大に努めています。
参照:札幌市「第4次さっぽろ子ども未来プランのメニュー」
札幌市の隠れ待機児童数
待機児童数をチェックする際には、なんらかの理由で入所していない隠れ待機児童数にも注目してください。
2022年4月は隠れ待機児童数が648人です。これは希望した保育所に入れなかったために、入所をあきらめた児童数を表しています。
入所できる保育所が、自宅や職場から遠かったり、兄弟が通っている保育所と別の保育所であったりする場合もあります。その場合には、やむをえず入所を辞退する方も多くいるでしょう。
しかし、こういったケースは待機児童として数えられません。保育所に入れず、かわりに幼稚園を利用している場合も同様です。
これは、自分の入りたい保育所に入所できない可能性が十分にあることを意味しています。
参照:札幌市「保育所等入所待機児童の状況について」
札幌市の保活スケジュール
保活する方は、保育所の申込み期限などのスケジュールをチェックしておき、余裕をもって行動しましょう。その年によって日にちが異なるため、下記で紹介しているものはだいたいの目安と考えてください。
札幌市に限らず、保活はスケジュールを把握して早めに動くことが重要です。あらかじめチェックしておきましょう。
参照:札幌市「令和6年4月1日から、新たに保育所・認定こども園の利用を希望される方へ」
1次調整のスケジュール
札幌市の保育所などに入るための1次調整の申込みは、秋頃です。令和5年4月1日から保育所・こども園の利用を希望する場合の締切は、令和4年11月30日17時15分でした。
現在、新型コロナウィルス感染症の流行拡大防止のため、申込みは郵送でおこなっています。
保育所の利用調整結果の公表
令和5年4月入所の場合には、令和5年1月25日に郵送にて利用調整結果の公表がおこなわれます。
結果がわかってから、4月の入所までの期間は2カ月ほどしかありません。早めに手続きを進めましょう。
1次調整で入所が決まらない場合は2次調整に申込む
令和5年4月入所の2次調整申込締切りは、令和5年2月3日です。1次調整のときと同様、申込みは締切日必着です。
利用調整結果の公表は3月上旬です。最終的に入所先が決まらない場合は、認可外施設の利用や、一時預かりの利用などを検討する必要があります。
札幌市の保育所入園の申込み方法・必要書類
入所ができる方は、保育所入園の申込み手続きを進めていきます。ここでは、申込み方法と必要書類について紹介します。
参照:札幌市:「さっぽろ子育て応援サイト・保育所等への入所手続きについて」
保育所入園の申込み方法
札幌市の保育所入園の申込み方法は、現在新型コロナウィルス感染症拡大予防のために、原則郵送のみです。
受付日となるのは、担当係に郵送物が届いた日です。もし、書類に不備がある場合には、不備を訂正した後の受付となります。
申込み時の必要書類
札幌市の保育園入所に必要な書類は以下になります。
- 給付認定等申請書
- 保育を必要とすることを確認できる書類(就労証明書、母子手帳のコピーなど)
- マイナンバー記入・貼付用紙
- 本人確認書類
ただし、必要書類は各家庭の状況や区によって異なる場合があります。申込み前に、住んでいる区の保健センターに電話などで問い合わせておきましょう。
札幌市の子育てサービス
札幌市では、さまざまな子育てに役立つサービスを実施しています。こちらを参考にして、積極的に利用していきましょう。
さっぽろ子育て情報サイト
さっぽろ子育て情報サイトでは、子育てに必要な情報を紹介しています。子育てで悩んだときには、まずこの情報サイトを参考にしてください。
また、「さっぽろ子育てアプリ」は、予防接種のスケジュール管理や子育て日記、子育て支援情報のチェックができ大変便利です。
参照:札幌市「さっぽろ子育て応援サイト」
働くママを応援するここシェルジュ
札幌市では、働きたいと思っている、または働いている子育て中の女性をサポートする「ここシェルジュSAPPORO」といった施設を展開しています。
ここでは仕事と家庭との両立や子どもの預け先、ブランクなど、子育て中の女性がもつ悩みの相談を受け付けています。また、職業体験やセミナーなども開催しているのもポイントです。
また、家事や育児が忙しく、外で働くのが難しい女性には在宅ワークを紹介しているのも大きな特徴です。仕事や子育てで悩んだときには、「ここシェルジュSAPPORO」を利用するとよいでしょう。
参照:札幌市「ここシェルジュSAPPORO」
札幌市の保活事情まとめ
札幌市の待機児童数は「0人」ですが、すべての人が希望通りの保育園に入所できるとは限りません。
入所ができない場合には、認可外保育所や一時預かりの利用を検討する必要が出てくるでしょう。
札幌市で保活を考え始めたら本記事を参考にして、保育所入園への計画を立ててみてはいかがでしょうか。
また「えんさがそっ♪」では、札幌市をはじめとした全国の保育園や認定こども園、幼稚園などの保育施設を簡単に探せます。
保活の基本知識や保活の進め方など、保活に役立つ情報も満載なので、ぜひチェックしてみてください。