尼崎市の保活事情とは?入園申し込み方法やスケジュールをご紹介
尼崎市は、駅前の再開発やマンション建設、住宅開発により人口が増加しています。商業施設や公共施設、病院などが身近にあり、住みやすい街として評価を得てファミリー層にも人気の街です。
しかし、人口増加率が高い分、待機児童問題には課題があります。
平成25年度から令和4年度4月にかけて保育施設数を97ヶ所から147ヶ所に伸ばしていますが、すべての児童を受け入れるにはいたっていません。
JRや阪急沿線はとくに人気で、駅付近や住宅地にある保育施設を希望する方が多くなっています。
保育所への入所は、ご家庭の状況によって決まる部分は大きいですが、情報収集して備えることも大切です。
この記事では、尼崎市の保育園申込み方法やスケジュールをお伝えします。子どもの保育園入園をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
尼崎市の保活事情とは
尼崎市では、保育園の入所以外にも以下のような保育・子育てに関する事業を利用できます。
- 子育ての相談先が充実している
- 「ほいくしょ日記」で公立保育所の様子がわかる
- 尼崎市ファミリーサポート事業を利用できる
希望の保育施設に入園できなかった、保育施設の預かり内容だけでは十分ではない場合には、これらの事業の活用も考えましょう。
この章では、それぞれの事業について詳しく解説するので、参考にしてみてください。
子育ての相談先が充実している
尼崎市には、子育てに関する相談先が以下のように複数あります。
- いくしあ(子どもの育ち支援センター)
- こどもなんでも相談
- 保育所の育児相談
- 民生委員・児童委員
悩みや疑問があるときは、1人で抱えずに相談できる機関を利用しましょう。専門家や市の職員などが一緒に考え、必要な情報を提供してくれます。
いくしあ(子どもの育ち支援センター)
いくしあ(子どもの育ち支援センター)は、0歳から18歳までの子どもたちと子育て家庭に支援を行う総合施設です。公認心理士や社会福祉士などの専門家に子どもに関する相談ができます。
相談は、電話やメール、窓口で受け付けています。
電話 | 06-6430-9899 |
メール | ama-ikushia@city.amagasaki.hyougo.jp |
窓口 | 尼崎市若王子2丁目18番6号 あまがさき・ひと咲プラザ内 |
相談受付時間 | 平日(月~金):9:00~17:30
第1土曜日:9:00~17:30 ※土曜日の来所は前日までの予約が必要 |
参照:尼崎市「いくしあ(子どもの育ち支援センター)」
こどもなんでも相談
こどもなんでも相談は、尼崎市こども福祉課が実施する子育て相談です。就学前の子どもの子育て家庭を対象にしており、子育てに関する疑問や悩みを相談できます。
さまざまな情報を提供してくれたり、必要であれば担当窓口や専門機関に繋げてくれたりするので、気軽に相談しましょう。
- 電話番号:06-6489-6346
- 場所:尼崎市役所 本庁北館2階
参照:尼崎市「こどもなんでも相談」
保育所の育児相談
尼崎市立保育所で育児相談を随時行っています。0歳から就学前の子どもを持つ保護者が対象です。
相談は保育所ごとに受け付けているので、まずは保育所に電話で問い合わせてください。
参照:尼崎市「保育所の育児相談」
民生委員・児童委員
地域の推薦を受け、厚生労働大臣から委嘱された民生委員・児童委員に育児相談ができます。
民生委員や児童委員は、支援を必要とする子どもや子育て家庭に情報提供や各種支援、助言を行っています。
地域のこともよく知っているので、保活に関する相談も気軽にしてみましょう。
中央支部 | 06-6482-1790 |
小田支部 | 06-6488-5443 |
大庄支部 | 06-6419-8255 |
立花支部 | 06-6427-7770 |
武庫支部 | 06-6431-7884 |
園田支部 | 06-4950-0410 |
参照:尼崎市「民生委員・児童委員」
「ほいくしょ日記」で公立保育所の様子がわかる
尼崎市のホームページでは「ほいくしょ日記」と題して、公立保育所での取り組みを紹介しています。
ほいくしょ日記には、保育所で行われる季節ごとにイベントや普段の遊びの様子などが写真とともに掲載されています。
保育所の雰囲気を感じられるので、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
参照:尼崎市「ほいくしょ日記」
尼崎市ファミリーサポート事業を利用できる
尼崎市ファミリーサポートは、育児に関するサポートを受けたい人とサポートをしたい人がお互いに助け合う会員制の組織です。
保育施設の保育開始前、終了後の預かりや保育施設までの送迎などを依頼できます。
1時間800〜900円で育児に必要なさまざまな支援が受けられるので、必要な際にはぜひ利用してみてください。
サポートを受ける側もする側も事前の登録が必要となります。希望日の1週間前までにセンターへ申込みをしましょう。
参照:尼崎市社会福祉協議会「ファミリーサポートセンター」
尼崎市の人気状況や待機児童数
これから保活する方にとっては、待機児童も気になるところでしょう。厚生労働省の調査結果によると、尼崎市は待機児童数の多い自治体上位に入っています。
ここでは、尼崎市の待機児童数の推移や隠れ待機児童についてお伝えします。
尼崎市の待機児童数の推移
尼崎市の待機児童数は、増減をくり返しています。
ここ10年で1番待機児童が多かったのは、令和2年の236人です。ここから令和4年には76人まで減少しました。
年度 | 待機児童数 |
平成25年 | 74人 |
平成26年 | 80人 |
平成27年 | 68人 |
平成28年 | 47人 |
平成29年 | 87人 |
平成30年 | 156人 |
平成31年 | 148人 |
令和2年 | 236人 |
令和3年 | 118人 |
令和4年 | 76人 |
尼崎市は、待機児童の解消に向けて、保育施設等の定員増や小規模保育事業所の新設を行っています。
令和4年4月時点の定員数は8,783人で前年よりも355人増えました。すべての児童を受け入れるまでにはいたっていませんが、保育の量の確保にしっかりと取り組んでいます。
参考:尼崎市「令和4年4月尼崎市待機児童について」
尼崎市の隠れ待機児童数
令和4年4月時点の待機児童は76人だったとご紹介しました。しかしこの数字は、実際とは少し違っており「隠れ待機児童」が存在します。
保護者が求職活動を休止している方や特定の保育施設等を希望していて入所可能な施設に入所しなかった方等が隠れ待機児童となっています。
令和4年4月1日の入所を希望して申請した方で、入所できなかった実際の児童数は607人です。
このうち、特定の保育施設等を希望している方は236人でした。この数字を見ると、希望通りの入園が難しいことがわかります。
尼崎市の保活スケジュール
尼崎市の保活スケジュールについても確認しておきましょう。尼崎市の保育施設一次募集は、例年以下のようなスケジュールで行われています。
- 申込書配布:10月上旬~
- 一次申込み受付:11月上旬~中旬
- 利用可否の決定:2月上旬
毎年ほぼ同じスケジュールで行われていますので、4月入所希望の方は参考にしてください。
参考:尼崎市「令和5年度保育施設等の利用(利用手続・施設一覧など)」
「市報あまがさき 令和4年(2022年)11月号」
保育園入園申込み一次受付の開始
令和5年4月1日入所の保育園入園申込み一次受付は、以下のようなスケジュールで行われました。
- 申込書の配布:10月3日~
- 一次申込み受付:11月1日~15日
- 利用調整の結果:2月3日
一次受付は、半月で行われます。短い期間ですので、申込み漏れが無いようにご注意ください。
また、必要書類がそろっていないと認定されない可能性があります。不備が無いよう確認してから申込みをしましょう。
保育園の内定通知の発送
保育園の利用調整の結果は、利用が内定した方と内定しなかった方で通知方法が異なります。
- 利用が内定した方:内定した保育施設等から面接の連絡
- 利用が内定しなかった方:市から通知が届く
結果を早く知りたい方は、電話でこども入所支援担当に直接確認もできます。
参考:尼崎市「令和5年度保育施設等の利用(利用手続・施設一覧など)」
不承諾通知が届いたら二次募集に申込む
認可保育園に内定しなかった場合は、二次利用調整の対象となります。
一次申込みでほとんどの受入枠が埋まってしまいますが、利用を希望する場合は二次募集に申込みをしましょう。
令和5年4月入所希望の二次申込みは、2月2日までが申込み期間、利用調整の結果は3月7日でした。通知方法は一次募集と同じ方法で行われます。
尼崎市の入園申込み方法・必要書類
この章では、入園申込み方法や必要書類をご紹介します。書類に不備があると、利用調整の点数に影響が出るので、事前に把握しておくことが重要です。
また、申込み書類は、家庭の状況によって多少異なることがあります。十分に確認してから提出するようにしましょう。
参考:尼崎市「令和5年保育施設等の利用(利用手続き・施設一覧など)」
申請方法など
保育施設の入園申込みは、必要書類を受付窓口に提出してください。受付窓口は市役所以外にも、下記の通り複数用意されています。
- 市役所北館2階こども入所支援担当(11月1日~15日は南館2階特別受付会場)
- 南北福祉相談支援課
- 各地区保健・福祉申請受付窓口
- 各保育所(園)、認定こども園、小規模保育事業所
必要書類など
尼崎市の保育施設の利用申込みには、以下の書類が必要です。
教育・保育給付認定申請書兼施設利用申請書(兼児童台帳)
- 保育の必要性を証明する書類
- 世帯の状況を証明する書類
- 保育料を決定するために必要な書類
教育・保育給付認定申請書兼施設利用申請書(兼児童台帳)以外の書類の様式は尼崎市のホームページからダウンロードしましょう。
教育・保育給付認定申請書兼施設利用申請書(兼児童台帳)は、申込み受付窓口と同じ場所で配布しています。
状況によっては、追加の書類を求められることもあります。まずは、上記の書類をそろえて締め切り日までに提出しましょう。
尼崎市の保育課情報
保活を始めると聞き慣れない用語がでてきたり、どこの保育園にするか悩んだりすることもあるかもしれません。
そのようなときに利用できる問い合わせ先やサービスを紹介します。活用できるものはどんどん活用していきましょう。
保育園入園申込みに関する問い合わせ先
保活に関して不明な点、相談したいことがある場合は、尼崎市役所こども入所支援担当に問い合わせしましょう。
- 場所:尼崎市役所北館2階(こども入所支援担当)
- 時間:9時~17時30分(祝日年末年始を除く月曜日~金曜日)
保育士資格をもつ相談員が相談に乗ってくれたり、市内の保育施設の情報をまとめたファイルで情報を確認できたりします。
尼崎市の保活を行う上で便利なサービス
尼崎市では、子育て応援サイトあまっこいきいきナビを運営しています。子育てに関するさまざまな情報を発信しているので、困ったときには覗いてみましょう。
子育てに関する行政サービスや相談先、施設など保活を行うにあたって知っておきたい情報もわかりやすくまとめてあります。ぜひ活用してください。
参照:あまっこいきいきナビ
尼崎市の保活事情まとめ
尼崎市は、市として対策はしているものの待機児童が0にはなっていないのが現状です。
どこまで希望エリアを広げられるかも保活を成功させるポイントとなるでしょう。
保活に関する相談に乗ってくれる、こども入所支援担当や「あまっこいきいきナビ」をうまく利用して、保活を進めてください。
また「えんさがそっ♪」では、尼崎市をはじめとした全国の保育園や認定こども園、幼稚園などの保育施設を簡単に探せます。
保活の基本知識や保活の進め方など、保活に役立つ情報も満載なので、ぜひチェックしてみてください。