共働きだからこそ確認しておきたい保育園選びのポイント
共働きの家庭にとって、保育園の入園先は、仕事だけではなく、送り迎えの負担などにも大きく影響します。共働き家庭が保育園を選ぶ際に確認しておきたい保育園選びのポイントについて解説します。
共働きだからこそ確認しておきたいポイント
共働きだからこそ、保育園を選ぶ際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
無理のない送り迎えが可能な立地条件
まず挙げられるのが立地条件で、無理のない範囲で送り迎えが可能であるかという点です。
通勤経路からの近さや、送り迎えをすることによる生活への影響について確認しておくことは、保育園選びにおいて非常に重要です。通勤経路上にあるなど、送り迎えの負担を少しでも減らせる場所に入園できるのが望ましいでしょう。
園の教育方針が家庭の考え方に合っていること
次に挙げられるのが、保育園の方針です。
保育園は、子どもの成長に大きな影響を与える場所となります。そのため、希望する保育園の教育方針が、家庭の考え方に合っているかについて確認する必要があります。
0歳児から預かっている保育園でも、園ごとにさまざまな教育方針が定められており、行事の有無や園での生活スタイルに大きな影響を与えます。
事前に自治体などを活用したり、実際に保育園の様子を見学したりすることで、実態を掴めると入園後のギャップも小さくできるでしょう。
子供を預けられる時間帯などの条件
子どもを預けれる時間や、条件について確認するのも重要です。
基本の預かり時間や園が開いている曜日など、具体的な情報についてはあらかじめ収集しておかなくてはなりません。
基本的な条件が、勤務先の業務時間に合っていれば問題ありません。
しかし、休日出勤がある場合や、定時が運営時間に合わない場合もあります。
急な残業や会議なども想定される場合などを含め、延長保育の対応可否や、申込みの期限などについても確認しておきましょう。
また、勤務時間との差がある場合には、保育園に預ける時間に合わせた時短勤務が可能かなどの確認を行うのも、1つの選択肢となります。
園から呼び出される基準
急な発熱(37.5度を目安)やケガなどがあれば、保育園からお迎えの要請を受けることとなりますが、この基準についても事前に確認が必要です。呼び出しの頻度が高ければ、急な早退などを余儀なくされ、勤務先で気を遣い、必要以上にストレスを感じてしまうこともあります。
子どもの変化について教えて貰えることは、安心につながりますが、お迎えの依頼基準が厳しすぎないかについて事前に確認することで、仕事にも集中できる環境が構築できるでしょう。
フルタイムで共働きでも保育園に入れないこともある
フルタイムで共働きをしている家庭は、保育園の入園審査において重要な指標となる指数が高くなりやすい傾向にあるため、優先順位が高い傾向にあります。
しかし、フルタイムの共働きであれば絶対に保育園に入園できるというわけではありません。自治体などが決めた申請を行い、基準を満たしていると判断された場合に限られるため注意が必要です。
待機児童が多い地域では入園が難しいケースも
待機児童の数は、地域により差があります。人口が多いエリアについては、待機児童が多くなる傾向にあり、住宅地の近くにある保育園への入園は希望も集中します。
人口が多いエリアでは、自分の家庭と似ている環境の家庭も出てきます。こうした場合には、いくら共働きであっても指数が同点となる可能性があり、入園できる確率が下がってしまいます。
できるだけ優位になるためには、基礎になる指数に加算・減点される条件などを確認しておくことが必要です。特に減点が起きてしまえば、自分が思っている指数ではなく、入園が不承諾となる場合が起きてしまいます。
こうならないためには、指数の算出を自分自身で行うだけではなく自治体の窓口でも確認してもらい、正確な指数を把握しておくことが大切です。
また、指数の基準は自治体で異なる場合があります。
複数の保育園での入園を検討する場合には、各保育園の過去の最低入園指数、入園希望者数、今年の入園受け入れ予定数を個別に確認をしておくことを忘れないようにしましょう。
入園準備は計画的に余裕をもって進めていくことが重要
そのほかに、入園準備は計画的に余裕をもって進めることが大切です。
余裕がない場合には、どうしても確認項目が漏れやすくなってしまいます。確認しなくてはならない事項を十分に検討していくためには、余裕を持ったスケジュールが必要です。
漏れがない対応をするためには、保活を行う前に、入園までのスケジュールをラフに引き、何月に何を行う必要があるかなどの全体像を把握します。その上で、各月に何を行わなければいけないかのタスク整理を行います。
実施項目やスケジュールについて不安に思った際には、自治体の窓口に確認と相談をお願いしてみましょう。スケジュールの確認などや参考になるスケジュールを提示してくれ丁寧な説明やアドバイスをしてくれます。
保活においては、自治体の窓口を積極的に活用することで、漏れのないスケジュールを作っていきましょう。
以下の記事では保活におけるスケジュールについて詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
限られた時間での保活をスムーズに進める方法
保活は、限られた時間の中で幅広く情報を収集する必要があります。
そこで最後に、限られた時間の中で保活をスムーズに行うためのポイントについて解説します。
市役所での相談や情報収集を積極的に行う
保活をスムーズに進め、家庭にあった保育園を選ぶためには、保育園に関する情報収集が重要です。現在では、多くの保育園が自園のホームページなどで、教育方針や普段の様子について紹介しており、詳しい情報を集めやすい状況にはなっています。
市役所など自治体の窓口では、過去に入園実績のある最低指数や、当年の募集状況、申込み方法などについて詳しく知ることができるため、積極的に活用し、多くの情報を収集していきましょう。
また、実際に目で見て確認することも、入園後のギャップを小さくする上でとても重要です。そのため、保育園の見学についても、可能な限り行うようにしましょう。
選択肢を広げて候補を複数もっておく
保活においては、希望する保育園に入園できることが望ましいでしょう。
しかし、入園が確約されていない間においては、選択肢を豊富に持つことが必要になります。
小規模保育園、認可外保育園など、複数の施設について情報収集し、家庭に合っているかどうかを確認します。できれば、保育園の候補は複数ピックアップしておき、不承諾となった場合にも、二次募集などの範囲を広げられるよう準備しておくと良いでしょう。
まとめ
共働きの場合、仕事の都合などによってどうしても保育園へ預けないとならない家庭も多くなります。忙しい家庭ならば、できるだけ家庭の負担を増やさない保育園を選べるよう、余裕を持ったスケジュールで保活を進めていき、詳しい情報収集を進めていきましょう。
また、万が一保育園に入れなかった場合にも、慌ててしまうことのないよう、小規模保育園、認可外保育園など、豊富な選択肢を持ち保活を進めていくのが重要です。