保活とは?始める前に知っておきたい基本的な知識やポイント
子供の成長に合わせて、考え始めるテーマに「保育園」への入園があります。実際に、保育園を選ぶにはどうしたらいいのでしょうか。
本記事では、保育園を選ぶ際に理解しておくと良い「保活」をテーマに基本的な情報の整理から保育園選びのポイントをご紹介しています。
保活とは
保活とは「子どもを保育園に入れるために、保護者が行う活動」のことです。
子どもの成長に合わせて、保育園を選ぶ活動から入園前までの幅広い活動のことを総合的にまとめて保活と呼びます。
保活が必要となる保育園とは、認可保育園、認可外保育園、認定こども園などがあります。
特に、人気なのが認可保育園ですが他の施設に比べて保活が複雑とされています。
また、必ず希望した保育園に入園できるとは限りません。そのため計画的にかつ視野を広げた活動が必要となっています。
保活が必要とされている理由
保活が必要とされるのは、子どもにとって最適な保育園選びを行うためです。
多くのことを学び、子どもの成長に大きな影響を与える環境が、家庭の教育方針と合っているかという視点が大切です。
また、計画的な保活は、両親の仕事を続ける環境を構築するためにも重要視されています。
保活で押さえておくべきポイント
保活で押さえておくべきポイントには、どのようなものがあるのかを解説します。
保育園選びで後悔しないためにも、押さえておくべきポイントを整理して満足のいく結果になる保活を行っていきましょう。
ポイント① 保育園の種類を整理する
保育園には、大きく分けて認可保育園と認可外保育園があります。
保育園という大きな括りの中でも、さまざまな特徴をもった施設があるため、その種類や特徴をあらかじめ整理しておく必要があります。
ポイント② 保育の必要性の認定について理解する
子ども・子育て支援新制度により、保育園などの利用申し込みをする場合は「保育の必要性の認定(支給認定)」手続きが必要になります。
認定は子どもの年齢や保育の必要性有無、保育必要量に応じて区分されます。
「1号」認定
満3歳以上児で、保育の必要性が認定されない場合が該当します。
「教育標準時間認定」と呼ばれ幼稚園・認定こども園への入園が認められます。
「2号」認定
満3歳以上児が対象となり保育の必要性が認定される場合が該当します。
認可保育園・認定こども園への入園が認められます。
「3号」認定
満3歳未満児が対象となり、保育の必要性が認定される場合が該当します。
認可保育園・認定こども園・地域型保育(小規模保育・家庭的保育など)への入園が認められます。
ポイント③ 計画的なスケジュールを立てる
住んでいる地域によって、保育園の申込み期間や締切は異なります。
また、年度によりスケジュールに違いが起きるため、保活を行う際には最新のスケジュールを確認する必要があります。
お住まいの市町村窓口などで確認をした上で、具体的なスケジュールを作成していきましょう。
保育施設の種類
保活で押さえておきたいポイントの1つにもなるのが、保育施設の種類を理解することです。
保育施設の種類を知ることで、ご家庭にあった施設を見つけることができます。
認可保育園
認可保育園とは、児童福祉法に基づいて国が定めた設置基準を満たし、都道府県知事から認可を受けた保育所です。
認可保育園は運営費のほとんどが国・自治体からの補助金で賄われてるため、保育料は各自治体が設定しています。保育料は世帯所得や子どもの年齢・人数、保育時間によって決まります。
認可外保育園(無認可保育園)
認可外保育園(無認可保育園)とは、認可を受けていない保育園になります。児童福祉法に基づく認可基準を満たしていない場合もあれば、独自の保育サービスを提供するためにあえて認可外としている場合もあるため、認可を受けていないからといって問題があるということではありません。
認可外保育園は、自治体により認可外保育施設指導監督基準に基づく立ち入り調査が行われています。
認可外保育園は保育料を各施設が決定しているため、認可保育園に比べると保育料が高くなる傾向にありますが、幼保無償化や自治体による補助金制度を活用すれば、支払い負担を軽減できる場合もあります。
認定こども園
保育園と幼稚園の両方の機能を併せ持った施設が認定こども園です。
地域における子育てを支援するために2006年10月から導入され、都道府県知事の認定を受けることで運営が行われます。
教育・保育を一緒に受けることができ、保護者の就労状況が変わっても通いなれた保育園を継続して利用できると注目を集めています。
認可保育園の審査では点数が重要になる
認可保育園の審査においては、各家庭の状況を点数化し評価されます。
正確には「指数」と呼ばれます。
この指数が高い家庭は優先して認可保育園の入園を案内されるため、正確な点数を知ることは保活を行う上でも重要になります。
指数の計算は、都道府県のホームページなどでも公開されていますが、窓口で算出してもらうことも可能です。
指数を算出する主な項目は、以下のようなものになります。
- 就労状況(就労日数、就労時間)
- 疾病、障害の有無
- 出産予定など
- 介護・看護が必要な家族の有無
- 求職活動の状況など
いつから始めるべき?保活のスケジュール
次に保活を行う際に必要なスケジュールについてご紹介します。
生まれた月により入園までの期間が異なりますので、ここでは基本となるスケジュールについてご紹介します。
4月 情報収集
保育園についてサイトで調べたり、市町村の窓口での相談を開始する時期です。
5~6月 候補の施設を整理
気になる施設のリストアップなど、入園検討の候補施設を整理していきます。
また、より詳しい情報の収集を行い絞り込みを行っていく時期になります。
7~9月 施設の見学
リストアップした保育施設の見学を行います。
収集した情報だけでは、保育園を決めることができないため自分の目で確かめておきましょう。
10~11月 認可保育園の申込み
各自治体が定めた必要書類を用意し保育園の申込みを行います。
書類に不備などがないか十分に確認することや期日に間に合うように余裕を持ったスケジュールで対応していく必要があります。
1月〜2月 認可保育園の選考結果通知が届く
認可保育園の選考結果が、電話や封書などで届きます。
内定が出た際には、その後の準備などについての説明も案内されます。
3月 入園準備
制服など入園に必要な資材の購入などが行われます。
4月 入園
入園式が開催され入園となります。
基本的には4月に入園する
認可保育園の入園は、4月が最も多いです。
そのため、4月に照準を合わせた保活を行うことが基本となります。
生まれた月により、準備期間には差がありますので計画的な準備を行うためには、あらかじめ基本スケジュールを押さえておく必要があります。
また、保活を行う際にはスケジュールだけではなくTodoリストなどを準備しておくと、漏れのない活動ができるようになります。
妊娠中から進めておく必要がある
保活で慌てないためには、妊娠中から準備を進めておくこともポイントです。
妊娠中は、体調管理が最優先ですが情報収集などをインターネットを活用して行っておくことも後々のスケジュールを円滑に進める上でも有効です。
また、家族で保育園の候補を検討しておくことや保活で重要視しておきたいテーマなども整理しておくと良いでしょう。
失敗しないように保活を進めるポイント
保活で失敗しないために、押さえておきたいポイントがあります。
ここでは、2つのポイントをご紹介しますので保活を行う際の参考にしてください。
希望条件を整理しながら情報を収集する
まず最初に行いたいのは、保育園への希望条件の整理です。
家族で十分に話し合い、何歳から預けたいのか、どういった教育方針を持った保育園がいいかなどの希望を洗い出していきます。
希望を全て叶えることができれば最善ですが、その中でも優先順位付けを行っておくと保育園選びの際には有効です。
希望する条件が整理できれば、それにあった保育園を探すことができますので、希望する条件を整理していくことから始めていきましょう。
>>後悔しない保育園の選び方について事前に確認しておくべきポイントを解説
通える範囲内で幅広い選択肢をもつ
保活を成功させる上では、候補の保育園を絞り込み過ぎないこともポイントになります。
認可保育園に入れない場合なども想定し、通える範囲内にある保育施設を調べておくことも必要です。
通勤経路上にある施設、自宅から徒歩圏内にある施設など優先順位付けを行いながら情報収集を行っていくことで、見学する保育園の候補数も増えてきます。
1つだけに絞ってしまうよりも、複数を比較してより条件にあった保育施設を見つけると同時に、候補としての優先順位付けを行います。
認可保育園に落ちた場合でも、直ぐに申込みができる保育施設などがあればより安心です。
保育園検索サービス「えんさがそっ♪」では、近隣にある保育園の検索や見学申し込みを手軽に行うことができます。
まとめ
子どもの成長に欠かせない重要な役割を担うのが保育施設です。
より条件にあった保育施設を見つけ入園するためにも、スケジュールに余裕を持ちできるだけ多くの情報を得て比較することが必要です。
子どものために、しっかりとした計画を立てて保活を行っていきましょう。