福岡市の保活事情とは?入園申し込み方法やスケジュールをご紹介
福岡市にお住まいの方など、福岡市の保活事情が気になっている方が多いのではないでしょうか?福岡市の待機児童数はここ数年減少し続けているものの、残念ながらゼロではないのが現状です。
この記事では、福岡市で保活を進めるのに必要な情報として、施設の利用申し込みのスケジュールや必要な書類、保活に役立つサービスなどをご紹介します。ぜひ参考にして、保活の成功に繋げてください。
福岡市の特徴的な保活事情
まずは、福岡市の保活における特徴的なポイントを紹介します。地域によって異なる保活事情の特色を、この機会にチェックしておきましょう。
参照:福岡市「令和5年度福岡市保育施設等利用のご案内」
候補施設は最大第5希望まで
福岡市では、希望する保育所等の施設を最大で5か所まで申し込み可能です。申込み締め切り後、第1希望の施設から順に利用調整が行われます。
しかし、利用決定後に辞退があると、同じ施設を申し込んだ他の人が利用できない恐れもあります。必ず事前に見学したうえで、利用する意思のある施設のみを申し込むようにしましょう。
ならし保育は職場復帰の2週間程度前から
保育施設の環境に慣れるため、子どもによっては短時間の保育から徐々に延ばしていく「ならし保育」が必要な場合があります。保護者が職場復帰する2週間程度前から、ならし保育が行なえます。
福岡市の入所日は月に3回(1日、11日、21日)であり、ここから都合のよい日付を選ぶことになります。保育料については、1日保育の場合と同額なので注意しましょう。
参照:福岡市「ならし保育はできますか」
第3子優遇事業あり
福岡市では、3人以上の子どもを抱える家庭を優遇する事業を実施しています。小学校入学前の3年間にある3人目以降の子どもについて、副食費が助成されます。
これは保育所やこども園に通っておらず、認可外の施設や家庭内保育の家庭にも適用範囲です。条件に当てはまる場合は、居住する区の子育て支援課に申請しましょう。
参照:福岡市「第3子優遇事業」
福岡市の人気状況や待機児童数
保活を成功させるには、施設の人気度や待機児童数を知っておきましょう。また待機児童数だけでなく隠れ待機児童数を知っておくこともポイントですので、ここで紹介します。
令和4年度の待機児童数は1人
福岡市の待機児童は平成30年には40人を記録していました。しかしここ最近は年々改善しており、令和4年には1人まで減少しています。
入園決定率も令和4年度は93.4%と全国平均を上回っており、入りやすくなっているといえるでしょう。
参照:こども未来局事業企画課「令和4年度 保育所入所申込状況について」
隠れ待機児童数が多い
隠れ待機児童とは、近くに通園可能な施設はあるものの、希望せず入所していない子どものことです。「兄弟で同じ保育施設に通えない」「職場の勤務時間と合わない」などの理由で、入所を希望しない子どもが隠れ待機児童に該当します。
福岡市では待機児童数は減少しているものの、隠れ待機児童数は令和4年度でも615人と、高い数値であることには注意しましょう。
福岡市の保活スケジュール
それでは福岡市の保活スケジュールを確認していきましょう。こちらは令和5年度の場合ですが、その年によって変わるので、随時福岡市のホームページなどで確認するようにしましょう。
- 保育施設等の利用案内の配布開始:10月下旬頃
- 一次利用調整受付締め切り:12月上旬頃
- 一次利用調整結果発送:1月下旬ごろ
以下では、それぞれの時期のポイントについて詳しく紹介します。福岡市に限らず、保活はスケジュールを把握して早めに書類や申請の準備を進めましょう。
参照:福岡市「令和5年度福岡市保育施設等利用のご案内」
保育施設等の利用案内の配布開始
福岡市では、利用案内の配布が始まると同時に、申込みがスタートします。配布場所は、保育施設と各区役所の窓口、出張所などです。また、ホームページからもダウンロードできます。
保育施設等の場所によって、方針や食事、保育スペースの広さなどはさまざまです。かならず事前に見学し、面談や重要事項の説明を受けるようにしましょう。
一次利用調整の書類提出
候補となる施設が決まったら、期日までに利用申込みの書類を提出します。提出先は、第1希望の施設がある区役所の窓口です。
利用調整は二次、三次と実施されますが、一次利用調整に間に合わないと希望する施設を利用できない可能性があります。できるだけ一次利用調整に間に合うように提出しましょう。
一次利用調整結果発送
利用調整は基本的に施設ごとに行いますが、申込数が利用定員を超えた場合には審査が行われます。保育の必要性は、提出書類をもとに判断されるため、家庭の状況をできるだけ正確に記入しましょう。
入所が決定したら、その施設に連絡して利用に関する説明を受けます。また決定した後から、利用開始日を変更することはできません。その場合は辞退届を提出して、再度利用申込が必要です。
決定とならなかった場合は二次・三次利用調整へ
一次利用調整で決定とならなかった場合、利用調整結果通知書(保留)が送付され、二次・三次利用調整に回ることになります。
この場合、利用枠に空きのある施設で調整を行うことになるので、希望保育施設等変更届を提出しましょう。提出先は、新たに第1希望となった施設がある区役所の窓口です。
福岡市の保育施設等の申込み方法・必要書類
次に、福岡市の保育施設等の申込みに必要な書類と提出方法について紹介します。必要な書類を早めに揃え、該当する窓口に提出しましょう。
参照:福岡市「令和5年度福岡市保育施設等利用のご案内」
申込み書類の提出方法
申し込む際、施設は最大で第5希望まで記入できますが、提出先は第1希望の施設がある区役所の窓口です。必ずしも自分が住んでいる区とは限らないので注意しましょう。
また、二次利用調整、三次利用調整に回る際に希望する保育施設等を変更する場合の提出先は、新しく第1希望となった施設のある区の子育て支援課です。一次利用調整の場合と提出先が変わることもあるので、気をつけてください。
申込み時に提出する書類
利用申込みを行うときに、全員が必要な書類は以下の通りです。
- 教育・保育給付認定申請書兼保育施設等利用申込書
- 利用申込状況確認表
- マイナンバー(個人番号)申請書
- 保育が必要なことがわかる書類
このうち、保育が必要なことがわかる書類は、就労証明書、障害者手帳(写し)、病気の証明書などです。
この他、世帯の状況によってはさらに必要となる書類もあります。たとえば市外からの転入予定の人・ひとり親・生活予定受給者・障がい児が同居している家庭などは追加での書類が必要です。
福岡市の子育て支援課情報
最後に保活についての問い合わせを行うために必要となる、福岡市各区の子育て支援課の情報を紹介します。子育てに役立つサービスなども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
保育施設等の申込みに関する問い合わせ先
保育施設等の申込みに関する相談は、第1希望の施設がある区の役所窓口に問い合わせましょう。必ずしも自分が住む区ではないので、注意が必要です。
各区の窓口 | 電話番号 | メールアドレス |
東区保健福祉センター 子育て支援課 | 092-645-1068 | kosodate.HIWO@city.fukuoka.lg.jp |
博多区保健福祉センター 子育て支援課 | 092-419-1080 | kosodate.HAWO@city.fukuoka.lg.jp |
中央区保健福祉センター 子育て支援課 | 092-718-1101 | kosodate.CWO@city.fukuoka.lg.jp |
南区保健福祉センター 子育て支援課 | 092-559-5123 | kosodate.MWO@city.fukuoka.lg.jp |
城南区保健福祉センター 子育て支援課 | 092-833-4103 | kosodate.JWO@city.fukuoka.lg.jp |
早良区保健福祉センター 子育て支援課 | 092-833-4354 | kosodate.SWO@city.fukuoka.lg.jp |
西区保健福祉センター 子育て支援課 | 092-895-7065 | kosodate.NWO@city.fukuoka.lg.jp |
また、各区に所在する保育施設等の受け入れ状況見込みは、福岡市のホームページから確認できます。
福岡市の特別保育事業
福岡市では子育ての多様な形に対応するため、さまざまな特別保育事業を実施しています。
- 延長保育:1時間~4時間の延長保育
- 休日保育:日曜・祝日等にも保育を実施
- 特別支援保育(さぽ~と保育):障がいや発達の遅れがある子ども、医療的ケアを必要とする子ども向けの保育
- 一時保育:一時的に保育が困難になる過程のために週3日、連続14日以内の範囲で利用可能
- 産休明けサポート事業:生後8週間~3カ月までのベビーシッター派遣費の一部を助成
特別保育事業の内容は実施している施設等によって若干異なる場合もあります。事前に見学を行い、必要に応じて利用しましょう。
参照:福岡市「令和5年度福岡市保育施設等利用のご案内」
福岡市の保活事情まとめ
この記事では、福岡市の保活に役立つ情報や保育施設等の利用申込みのスケジュール、申込み方法を紹介しました。
数年前に比べると格段に子育てしやすい環境が整えられてきているとはいえ、やはり隠れ待機児童数は多いのが現状です。
福岡市は、各区によっては利用できる保育施設等が限られている場合もあります。事前に見学などを行い、一次利用調整に間に合うように書類を提出することが必要です。場合によっては待機児童特別支援や特別保育事業等の利用も検討しましょう。
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