看護師の保活事情とは?院内保育所と認可保育園のどちらにするか要チェック

看護師の保活事情とは?院内保育所と認可保育園のどちらにするか要チェック

看護師が保活をする際には、認可保育園や院内保育所などさまざまな選択肢があり、迷ってしまう方も少なくありません。

本記事では、看護師の保活事情とともに、院内保育所のメリット・デメリットをご紹介します。認可保育園の入園の可能性を高める方法も解説しますので、ご覧ください。

看護師は保活に有利というわけではない

看護師は保育園に入りやすいと聞いたことがある方も多いかもしれません。しかし、残念ながら「看護師だから」という理由で、保活で極端に有利になるということはありません。

しかし、看護師は職場によっては選べる保育園の幅が広がることも考えられるため、不利だと考える必要もありません。

保育園に入りやすいのは基本的に保育士のみ

一般的に保育園に入りやすい傾向にあるのは、保育士のみです。

2017年に厚生労働省は全国の自治体に向け、保育士が復職しやすいよう、その子どもが入園できる可能性を高めるために加点をするように要請しました。

これは、保育士が仕事復帰することで、保育園の利用定員を増やすことが可能となり、待機児童を減らすことに繋がるという考えからです。

そのため、保育士として復職の予定がある、現在働いている人を優先項目として設定している自治体は多くあります。
※自治体によっては職員配置基準上の保育士として勤務する看護師・准看護師も対象に含まれる場合があります

正社員看護師であれば院内保育所も選択肢に

勤務先の病院に院内保育所が併設されていれば、院内保育所の利用も選択肢に入れることができます。
院内保育所は病院で働くスタッフの勤務環境を整えることを目的に設置されており、夜間でも預けられるよう24時間対応となっている場合も多いです。

認可保育園が見つかるまでは院内保育所に預ける、といった方法もとれるので、病院内にそういった施設があればよく調べておきましょう。

院内保育所を利用するメリット

具体的に、認可保育園と院内保育所にはどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、院内保育所を利用するメリットをご紹介します。

利用者が限られるため入園しやすい

院内保育所は、病院内で働く医師や看護師など、医療スタッフの子どもを預かる施設です。そのため利用者が限られており、認可保育園と比べて入園しやすいといえます。

保護者と保育所の連携が取りやすい

保護者が働いている同じ施設内に保育所があるため、子どもに何かあればすぐに連絡を受け取れます。また、仕事についても理解があると考えられます。

そのため、ほかの保育園と比べると保育所との連携が取りやすく、利用しやすいといえるでしょう。

送り迎えがしやすい

子どもと一緒に出勤・帰宅ができるため、送迎の時間を短縮できます。
ただし、電車通勤をしている場合には、満員電車に子どもと一緒に乗る可能性もあるため、注意が必要です。

24時間体制で保育を行う施設もある

院内保育所には、保育時間の規定がありません。医療従事者は24時間体制で勤務しているため、院内保育所も24時間体制で保育を行うケースが多くあります。

早朝からの勤務の場合や夜勤がある場合でも、子どもを預けられるのは医療従事者にとって大きなメリットといえるでしょう。

保育料が安いケースが多い

認可保育園や認可外保育園などと比べると、保育料が安いケースが多いといわれています。
認可保育園は住んでいる自治体や世帯収入等によって保育料が決まるため、家庭によって保育料が異なります。

そのため、一概に院内保育所の方が保育料が安いとはいえませんが、福利厚生の一環として利用できる院内保育所の方が、安いケースが多いようです。

院内保育所を利用するデメリット

多忙な看護師にとって利用しやすい院内保育所ですが、一方でデメリットについても確認しておく必要があります。もしデメリットが大きな問題にならない場合には、院内保育所へ入園を希望しても良いでしょう。

残業や夜勤が増える可能性がある

24時間体制で保育をしている院内保育所の場合、柔軟な時間に子どもを預けられるため、夜勤や早朝勤務が増える可能性があります。また、保育所との連携が取りやすいために、残業が増えてしまうことも考えられるでしょう。

子どもの年齢に合った保育は期待できない

院内保育所は規模が小さいケースも多く、認可保育園に比べると、子どもの年齢に応じた保育は期待できないでしょう。遊ぶスペースが狭い場合もあり、一緒に遊べる園児も限られています。

さらには、園庭がなかったり狭いことが多く、外遊びなどが十分にできない可能性がある点も院内保育所のデメリットといえます。

認可保育園に預けるなら早めの保活がカギ

院内保育所ではなく、認可保育園に預けることを希望するのであれば、保活は早めに動き出す必要があります。ここからは、認可保育園に入園できる可能性を高める方法をご紹介します。

保育園見学するのが基本

認可保育園は、見学をするのが基本と思っておきましょう。見学をしなくても入園申込みは可能ですが、入園してから「イメージと違った……」と後悔してしまうことも考えられます。

保育園の見学については、以下の記事で詳しく解説しています。
>>保育園の見学で確認するべきポイントとは?準備すべき物や注意点を解説

希望する保育園の範囲を広げて探す

自宅から近い保育園だけを希望してしまいがちですが、なるべく広範囲で保育園を探すことをおすすめします。希望園が少ないと競争が激しいために0歳児入園ができないことも考えられます。

希望の保育園を第30希望まで書けるという自治体もあるため、絶対に譲れない条件、反対に妥協できるポイントを明確にしながらも、エリアを広く検討し、豊富な選択肢をもちながら希望の保育園を探しましょう。

自分の家庭が持つ指数で入れる保育園を探す

世帯の指数で入れる保育園を探すことも重要です。自治体のホームページなどで、過去の保育園の最低指数を確認することができるため、世帯の指数で入れそうな保育園を探してみましょう。

また、加点ができるのか確認することも大切です。ベビーシッターサービスを利用する、認可外保育園に預けるなどの加点要件がある自治体の場合、認可保育園に入園する前に利用して加点を得るのも良いでしょう。

指数(点数)については、以下の記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
>>保活に重要な指数(点数)とは?点数の計算方法や加点方法について解説

小規模保育園や新設園も希望する

待機児童が多いエリアの場合は、小規模保育園や新設園も希望するのも手といえます。

小規模保育園は0~2歳児のみを預かる保育園のため、3歳児になるときに再度保活をする必要があります。そのため、希望者が少なく、狙い目ともいえるでしょう。
小規模保育園の卒園生を受け入れてくれる連携施設が決まっているケースもあるため、入園前に確認しておくと安心です。

新設園は最新設備できれいな園を魅力に感じる保護者も多そうですが、実は保育士も新しい環境に慣れていない、行事もまとまらないなどの懸念点があり、希望者が少ないことも予想できます。

0歳児入園を強く希望する場合は、小規模保育園や新設園も希望園に含んでおきましょう。

認可外保育園も検討する

認可保育園だけでなく、認可外保育園も検討するといいでしょう。認可外保育園は国が定めた基準を満たしていないため、不安に感じる保護者も多いかもしれません。

しかし保護者の意見が通りやすかったり、手厚い保育を実施しているケースがあったりと希望する保育園として十分な条件を備えているケースもあります。

認可保育園と併願できる自治体も多いため、検討してみるといいでしょう。

まとめ

看護師は、ほかの職業と比べて保育園に入園しやすいということはありませんが、選択肢の幅を広げることは可能です。

認可保育園と院内保育所のどちらに通うのか、それぞれのメリット・デメリットを比べて考えてみてください。

どちらの保育園を選ぶかにより、スケジュールは異なります。特に認可保育園を希望する場合は、早めに保活を始めることが重要です。どちらかに決められない場合も、まずは認可保育園の保活をスタートしておくと安心できるでしょう。

この記事の製作者

えんさがそっ♪編集部

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