保育園以外に預けられる施設を一時保育の注意点とあわせて紹介

保育園以外に預けられる施設を一時保育の注意点とあわせて紹介

共働き世帯の増加に伴い、保育園に子どもを預けなくてはならない家庭が多くなっています。その一方で地域によっては、待機児童の人数が多く、希望通りのタイミングで入園できないケースが課題となっています。

また、普段は保育園に預けなくても問題のない家庭が、1日もしくは数時間だけどうしても預けたいという場面も考えられます。
この記事では、保育園以外に子どもを預けられる施設と、一時保育の注意点について解説します。

1日や数時間単位で子どもを見れないときは一時保育を活用できる

普段は保育施設に子どもを預けなくても問題なく生活できている家庭でも、1日または数時間単位だけなど一時的に預けなくてはならないシチュエーションもあるでしょう。

そんな時に活用できるのが、一時保育です。

多忙な保護者のニーズに応えるため、さまざまな施設が一時的に子ども預かるサービスを提供しており、利用することで保護者が自分の時間を他のことに活用できるだけでなく、子どもにとっても家庭以外の環境と触れ合えることで、成長につながるチャンスにもなります。

預けられる年齢は施設によって異なる

一時保育で預けられる子どもの年齢は、施設によって異なります。
ただし、一般的には生まれたばかりの頃と比べて、少し体がしっかりしはじめる生後半年頃から預けられる施設が多いでしょう。中には、1ヶ月検診が終わっていれば預けられるという施設もあるため、身の回りで一時保育を受け付けている施設へ確認しましょう。

一時保育を利用できるケース

基本的に一時保育は、保育園に通っていない子どもが対象となっているなど、利用できるケースが限られています。ここからは、具体的にどのような場合において一時保育が利用できるかについて紹介します。 

非定型保育

まず挙げられるのが、非定型保育です。普段は在宅で育児をしている保護者が、仕事や通学、自宅での介護や看護などを理由に子どもを一時的に預ける形がこれに該当します。

自治体によって異なりますが、1週間や1ヶ月間に定められた時間の範囲内で子どもを預けたい場合に利用することができます。

仕事や家庭の都合によって、子どもを預けたいタイミングにバラつきがある場合、施設側の空き状況とのスケジュールが合わずに預けられないケースも多いため、自治体によっては複数の施設を利用することも認められています。

緊急保育

一方で緊急保育とは、保護者の病気や出産、冠婚葬祭や災害など緊急時に預ける一時保育を指します。緊急といっても、基本的に病児保育は行われていないため、発熱などがみられる子どもを預けて保育してもらうことはできません。

緊急保育に該当する状況は自治体などによって異なり、また預けることのできる最長期間についても別途定めがあるケースが多いでしょう。

リフレッシュ保育

また、育児に疲れてしまった保護者がリフレッシュをしたい時や、ストレス解消のために子どもを連れずに気分転換がしたい時の一時保育は、リフレッシュ保育として取り扱い受け入れている自治体も少なくありません。

これらの一時保育の目的は、自治体や施設によって取り扱いのあるものが異なるため、受け入れを可能としている条件については、あらかじめ確認をしておきましょう。

一時保育で預けられる施設

日頃多忙な保護者にとっては、さまざまな理由で子どもを預けられるため、有効活用していきたい一時保育ですが、具体的にどのような施設で受け入れが実施されているのでしょうか。

一時保育で子どもを預けることのできる主な施設について紹介します。

認可保育園

全ての認可保育園で一時保育を行っているわけではありませんが、通常の保育として預かるのとは別に、一時保育枠を設定し受け入れを行っている保育園があります。認証保育園でも同様の取り組みが行われています。

通常の保育と同様に、補助金を受けている認可保育園における一時保育の金額は安い傾向にあり、いざという時にも利用しやすいですが、一方で待機児童の数が多いエリアでは、なかなか空き枠が見つからないというケースも少なくありません。

認定こども園

幼稚園と保育園の両方の強みを合わせ持ち、幼児教育と保育を両方行っている認定こども園でも一時保育を受け入れています。

こちらも認可保育園と同様に、通常の幼児教育、保育の枠と別に設けていることから、定員が少ないケースも多いため、可能であれば早いタイミングで申し込めると良いでしょう。

民間の託児所など保育園以外にも豊富にある

認可保育園や、認定こども園などの定員に入れず一時的な保育をお願いできない場合でも、認可外保育園をはじめ、地域で子育てをサポートしている民間の託児所などを利用できる可能性があります。

ただし、利用する施設によって預けることのできる年齢や、利用料金、受け入れの時間帯などには違いがあるため、事前にきちんと調べてから、条件に合う施設へ預けるようにしましょう。

ファミリーサポートセンター

どうしても、保育施設に空きが見つからない場合は、ファミリーサポートセンターを使うのも1つの方法です。

ファミリーサポートセンター事業は、自治体が主体となり、地域の会員同士で育児や介護を助け合えるよう、連絡や調整を行う子育て支援事業のことです。育児や介護の援助を受けたい依頼会員と支援を行いたい提供会員をファミリーサポートセンターが仲介してくれる仕組みです。

平日だけでなく、休日や夜間も預かってもらえるので、いざというときに心強いでしょう。利用する際には会員登録し、依頼内容について事前の打ち合わせを行う必要があります。

預け先の候補にしたい方は、自治体もしくは社会福祉協議会のホームページに問い合わせてみてください。

一時保育を利用する際の注意点

緊急時にも子どもを預けることのできる便利な一時保育ですが、利用をする前には確認しておかなくてはならないことがあります。

最後に、一時保育を利用する際の注意点をご紹介します。

施設を問わず事前の予約や登録が必要

まず、一時保育を利用する際には事前の予約が必須となる点に注意が必要です。
認可保育園や認定こども園、その他の保育施設も含め、基本的に1日あたり受け入れることのできる人数に定員を設けています。そして、その定員数に対して予約枠を設けている施設がほとんどです。

そのため、預かって欲しいからとはいえ、急に施設を訪問したとしても預かってもらえる可能性は低いです。

後述する準備物などもあるため、基本的には当日急に預けられる施設ではなく、事前に決まっている予定に対して一時保育を予約利用するという認識をしておくと良いでしょう。

預け先によって料金や時間が異なる

注意点として次に挙げられるのが、一時保育にかかる費用と保育の時間帯です。
施設によって一時保育の料金や、預かってもらえる時間帯は異なります。

そのため、仕事や冠婚葬祭など、自分の予定に合わせて預かってもらえる施設を見つけなくてはならない点に注意しましょう。

必要な持ち物はきちんと揃えてから預ける

一時保育に預けるためには事前に準備しなくてはならないものがあります。

一般的に必要になるものは以下の通りです。

一時保育に向けて準備するもの

  • 保険証のコピー
  • オムツ(複数枚)
  • 着替え
  • タオル類
  • エプロン
  • バスタオル
  • ビニール袋 など

給食やおやつが提供される施設もありますが、持参しなければいけないケースもあります。また、乳児はミルクや哺乳瓶、離乳食が必要になるケースがほとんどです。必要な物は、バッグやリュックにまとめて入れておきましょう。

具体的に必要になるものは、預け先によって異なります。事前にきちんと確認しておきましょう。

まとめ

待機児童の多いエリアでは、希望通りのタイミングで保育園に入れないというケースもまだまだ少なくありません。また、普段は家庭内で育児ができていても、急な都合で一時的に預けなくてはならない場面が発生する可能性もあります。

一時保育は、そんな時に便利に活用できるサービスですが、利用できるケースには決まりがあるだけでなく、預け先の施設によって時間帯や料金、揃えなくてはならない物など、異なるポイントはさまざまあります。

なるべく早いタイミングから、よく確認をして、家庭の利用条件に合った預け先を探しましょう。

この記事の製作者

えんさがそっ♪編集部

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