奈良市の保活事情とは?入園申し込み方法やスケジュールをご紹介
奈良市は「共働きが子育てしやすい街」として有名です。2022年の日本経済新聞社と日経BP「日経xwoman」の共同調査で、奈良市は関西1位、全国6位に選ばれました。
奈良市は、40か所以上の子育てスポットがあり、子育て世帯に人気の市です。自然や歴史文化にも触れ合え、子育てには最適な環境と言えるでしょう。
子育て環境が整っている奈良市ですが、「保育園に入れるのか」「どのように手続きを進めればよいのか」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、奈良市の保活について丁寧に解説します。これから職場復帰、出産、引っ越しなど予定されている方は、ぜひ参考にしてください。
奈良市の保活事情とは
まずは奈良市全体の保活事情について説明します。あらかじめ保活の全体像を把握しておくと、保活がしやすくなるのでぜひチェックしてください。
指数で入所の優先順位を決定
奈良市は他の自治体と同様に、「指数」という数字によって、保育園に入園できる優先順位を決めています。
「奈良市保育施設利用調整基準表」をもとに、就労時間や家庭環境ごとの指数を合算し、保育が必要とされる度合いを計算しています。
奈良市は他の自治体と比較すると月あたりの就労時間、疾病や障がいの度合いなど、かなり細かく規定されているのが特徴です。一度家庭の状況と照らし合わせてみるとよいでしょう。
参考:奈良市「幼稚園・保育所・認定こども園・小規模保育事業入園のしおり」
40か所以上の子育てスポットがある
奈良市内には、「地域子育て支援センター」「つどいの広場」「子育てスポット」など、40か所以上の子育てスポットがあります。主に0歳から3歳までの子どもであれば誰でも利用でき、事前申し込みは不要です。
子育てに関する情報が欲しい、アドバイスを受けたい、というときはぜひ利用しましょう。無料の講座やイベントも開催しています。
参考:奈良市「移住ポータルサイトならりずむ。」
子育て支援アドバイザーがいる
奈良市には、養成講座を受講した子育ての経験豊富な子育て支援アドバイザーがいます。
子どもと保護者が集まる広場やサークル等に出向き、運営のお手伝いをしたり楽しい遊びを伝えたりしています。
孤立しがちな育児ですが、子育て支援アドバイザーの存在でほっと一息つけることでしょう。保育園に関するアドバイスを受けるのもよいかもしれません。
参照:「子育て@なら 子育て支援アドバイザー」
奈良市の人気状況や待機児童数
奈良市内で待機児童が多く発生していると、希望の保育園に入れない可能性もあります。ここでは、奈良市の待機児童数や保育園の空き状況をご紹介します。
令和4年の待機児童は「8人」
奈良市の令和4年4月の待機児童は8人です。令和3年4月の待機児童は22人だったので、待機児童が半分以上減少したことがわかります。
ただし、希望の保育園に空きが出るまで待っている「隠れ待機児童」はこの中に含まれていません。
8人しか待機児童がいないからといって、必ずしも希望した保育園に入れるわけではないので注意が必要です。
参考:厚生労働省「各市区町村の「新子育て安心プラン実施計画」(令和4年度)」
奈良市内の保育園の空き状況
奈良市の保育園の空き状況を申し込み前に正確に知ることはできません。保育園の空き情報については、担当課が入所申込み締切後に確認しています。
在園児の退園者や保育士の人数などをより正確に把握するためです。
申込み期間中に受入人数を知ることはできませんが、前月の受入状況等は担当課に問い合わせると教えてもらえるようです。
参考:奈良市「幼稚園・保育所・認定こども園・小規模保育事業入園のしおり(P3)」
奈良市の保活スケジュール
奈良市の保育所に令和5年4月入所希望の場合、大まかな保活スケジュールは以下のとおりでした。
スケジュールは年度によって期間が異なりますので、あくまで参考にしてください。
- 入所申込み受付期間:令和4年12月15日〜令和4年12月28日(書類必着)
- 利用調整結果通知発送:令和5年2月15日
保活はスケジュールを把握して早めに動くことが重要です。事前に保活の流れを確認しておき、申し込み期限に間に合うよう備えましょう。
参考:奈良市「幼稚園・保育所・認定こども園・小規模保育事業入園のしおり(P2)」
保育園入園申込み受付の開始
令和5年の4月1日から保育園の利用を希望する場合の入所申込みは、令和4年12月15日から開始され、締切は令和4年12月28日でした。
受付期間が2週間ほどしかないので、入所申込みが開始される前にあらかじめ必要書類を確認しておくなど、早めの準備を心がけましょう。
保育園の内定通知の発送
令和5年4月入所が決定した場合、保育園の結果通知書は令和5年2月15日頃に送付されました。入園が内定した場合は、各施設で子ども同伴で面談を行います。
不承諾通知が届いたら継続して利用調整が行われる
残念ながら不承諾通知が届いた場合、次月以降も継続して利用調整が行われます。5月〜翌年1月に利用が内定すると電話で案内があり、翌年2月〜3月に利用が内定すると郵送で案内があります。
奈良市の入園申込み方法・必要書類
奈良市の保育園の入園申込み方法や申請に必要な書類について解説します。申込みに必要な書類は家庭によって変わります。余裕をもって準備して、期限内に提出しましょう。
申請方法など
令和5年現在、奈良市の入所申込みは、窓口申請、郵送申請、電子申請の3つの申請方法があります。
マイナポータルで電子申請する場合、パソコンなどの通信環境が必要です。ただし、4月入所を希望する場合のみ、原則郵送のみの受付となります。
参考:奈良市「幼稚園・保育所・認定こども園・小規模保育事業入園のしおり(P3)」
必要書類など
奈良市の4月入所申込みをするにあたり、必要な書類は以下のとおりです。
- 教育・保育給付認定申請書兼施設利用申込書(子ども一人1枚)
- 保護者(申請者)の個人番号(マイナンバー)が確認できる書類
- 保護者(申請者)の本人確認ができる書類
- 保育必要性の理由証明書または申立書と確認書類(保護者全員分)
- 利用調整調査書(世帯で1枚)
- 確認書および同意書(世帯で1枚)
- 子どもの健康調査票(世帯で1枚)
- 保育所等(2・3号認定)の申請に必要な書類チェック表(世帯で1枚)
4月入所希望の場合、原則郵送のみの受付です。窓口では申請を受け付けていませんので、注意が必要です。奈良市のホームページから必要書類をダウンロードして印刷し、申請しましょう。
参考:奈良市「幼稚園・保育所・認定こども園・小規模保育事業入園のしおり(P3)」
「幼稚園・保育所・こども園等の利用手続きについて」
奈良市の保育課情報
この章では、奈良市の保活で困ったときに相談する問い合わせ先や、奈良市の子育てに役立つサービスをご紹介します。保育園のことで分からないことや不安に思っていることがある場合は一人で悩まずに、まずは担当課に相談しましょう。
保育園入園申込みに関する問い合わせ先
奈良市の保育園入園申込みで問い合わせをしたいときは、奈良市の担当課に問い合わせましょう。
担当課は「奈良市保育所・幼稚園課(0742-34-5086)」です。
また、奈良の子育てを応援するサイト「子育て@なら」というサイトがあります。
保育施設への入所申込に関する情報の他、子育て施設や緊急時の対応など、子育てに関する情報が多数掲載されています。
保活のことはもちろん、子育てで不安や疑問を感じることがあれば一度目を通しておくとよいでしょう。
参照:奈良市「幼稚園・保育所・こども園等の利用手続きについて」
奈良市の保活を行う上で便利なサービス
奈良市は、独自で子育て関連の各種冊子を作成しています。
「なら子育て情報ブック」には妊娠から小学生になるまでに受けられる支援がたくさん掲載されています。保育園に関する情報も掲載されていますので、目を通しておくとよいでしょう。
また、「こそあどぶっく」には、子育てに悩んだときに役立つ情報がたくさん記載されています。子どもの食事、発達について悩んだときの参考になります。
他にも、パパのための育児ガイドブック「IKUMEN HANDBOOK for nara papa(イクメンハンドブック)」や、母親家庭・父子家庭等に向けた「サポートガイドブック」もあります。
参考:「子育て関連冊子ダウンロード」
奈良市の保活事情まとめ
奈良市は子育てしやすい街に選ばれたこともあり、子育て世帯に優しい取り組みを行っています。待機児童も人口の割合からすると少なく、比較的入りやすい状態であると言えるでしょう。
ただ、4月入所を希望する場合には郵送での申請受付のみである点には注意が必要です。
保活の成功率を上げるためにも、情報を早めに知っておくことは大切です。本記事を参考にして、奈良市の保活に関する情報を入手しておくことをおすすめします。
また「えんさがそっ♪」では、奈良市をはじめとした全国の保育園や認定こども園、幼稚園などの保育施設を簡単に探せます。
保活の基本知識や保活の進め方など、保活に役立つ情報も満載なので、ぜひチェックしてみてください。