保育園の見学で確認するべきポイントとは?準備すべき物や注意点を解説
希望する保育園を決めるのに重要なのが見学です。
必須ではないものの、見学して初めてわかることも少なくありません。
本記事では保育園見学のポイントや申込み方法をご紹介します。
保活を成功させるためには保育園の見学が重要
保育園の見学をしなくても、入園の申込みをする上では特に問題はありません。しかし、見学をしなければわからない点も少なくありません。
ここでは、具体的な見学時期や見学が大切とされる理由を解説します。
4月の入園を狙いたい場合は10月頃までの見学がおすすめ
4月に保育園へ入園をしたい場合は、前の年の10月頃までに見学しておくのがおすすめです。見学は各保育園に直接申込みをしますが、1年中見学できる保育園も多いため、混み合う前に済ませると良いでしょう。
また、保育園によっては見学会などを開催しているケースもあるため、詳細な情報はホームページなどで確認しましょう。
妊娠中から見学を始める人も少なくない
認可保育園の申込み時期は11月から12月頃の自治体が多いため、秋から冬生まれの場合、妊娠中に見学をしておく必要があります。出産時期を考慮して、早めに見学に行かせてもらえるように、保育園に相談してみるのもいいでしょう。
また、認可外保育園の中には、申込みをした先着順で入園枠を決定していく園もあります。申込みにおいて見学を必須とする園もあるため、早めに動くことがカギとなるでしょう。
一般的な見学件数は2件~5件
一般的には2〜5件の保育園を見学することが多いと言われています。。
妊娠中はもちろん、子育てや仕事をしながらの見学も想像以上に大変です。
希望度に応じて優先順位をつけて、見学予約をしましょう。
参照元:PRTIMES|【現在保活中のママを調査】初めて保活をしているママ、現在の保育園見学実施率は68.3% コロナ前は86.1%で、現在の見学実施率は17.8%低い状況が明らかに
点数が低い場合には選択肢を広く見学できると良い
世帯の指数が低い家庭の場合、選択肢を広げて見学しておきましょう。過去の入園実績を確認し、最低指数が低い保育園の見学も並行しておくと良いでしょう。
入園実績の最低指数が低いからといって、質の悪い保育園であるとは限らないため、きちんと見学で確認しておくと良いでしょう。
保活において重要となる指数については、以下の記事で詳しく解説しています。
>>保活に重要な指数(点数)とは?点数の計算方法や加点方法について解説
多くは見学なしでも申込みはできるが見学して初めてわかることも多い
認可保育園は、見学なしでも申込みが可能です。しかし、実際に見ておくことで、ミスマッチを避けたり、いい点を見つけられたりします。
ミスマッチを避ける
- 園庭があると書いてあったが、想像以上に小さかった
- 用意しなければいけないものが多かった
- 園児の数に対して保育スペースが狭かった
いい点を見つけられる
- 保育士の雰囲気がよい
- 園内に子どもが楽しめる工夫がされいている
大切な子どもを安心して預けるためにも、想定外のことが起こらないよう、可能な限り入園前に見学をしておいた方が良いでしょう。
保育園見学をするためにはまず予約をする
保育園を見学する際は、まず電話もしくはWEBから予約を取ります。
電話の場合は保育園に迷惑をかけてしまうことのないよう、ポイントを押さえた見学予約を行いましょう。
WEBからの予約であれば時間帯を気にせずいつでも問い合わせできるので、WEB予約に対応している場合はぜひ活用してみてください。
あらかじめ見学候補日を決めておくとスムーズ
見学会が開催されている保育園以外では、希望の見学日を聞いてもらえることも多いです。予約電話をスムーズに終わらせるためにも、都合の良い候補日を事前に決めておきましょう。
電話のタイミングは登園後とお昼寝の時間帯がベスト
保育園見学を申込みするときは、園児が登園し終わった後の午前中、またはお昼寝をする13〜14時頃の連絡がおすすめです。
忙しいお昼ご飯の時間や、登園・降園時間は避けて予約の電話をしてください。
保育園の見学をするときの服装や持ち物
見学の日程が決まったら、必要なものを準備しておきましょう。
見学時の服装や持ち物について解説します。
カジュアルすぎたり派手すぎる服装は避ける
保育園の見学会だからといって、スーツ等のかしこまった服装で行く必要はありません。
さまざまな部屋を移動しながら見学させてもらえることが多いため、シンプルな動きやすい服装で行くのがおすすめです。派手すぎる格好は避け、清潔感がある服装を選ぶと、なお良いでしょう。
筆記用具とスリッパは持参する
見学予約の電話で持ち物を指定されることもありますが、指定がない場合にも筆記用具は持参しましょう。
特に、保育園を複数見学する場合は、それぞれの園の特徴をメモしておくのがおすすめです。情報が混じらないように、しっかりメモでまとめておきましょう。
また、裸足で見学をする保育園も多いですが、中にはスリッパをお借りして見学する園もあります。可能であれば、携帯スリッパを持参していくといいでしょう。
資料をもらうことが多いためA4サイズのバッグが便利
保育園の見学では、年間行事や持ち物が記載された資料をもらうこともあります。
資料を収納できる、A4サイズのバッグで行くのがおすすめです。
保育園の見学で確認したいポイント
保育園の見学では、どのようなポイントに注目すればいいのかを解説します。事前にポイントをまとめておくことで、確認し忘れを防ぎ、詳細な比較検討ができるようになります。
保育園の見学でチェックするポイントは、主に以下の通りです。
- 子どもや先生の雰囲気
- 遊ぶ環境
- 清潔感があるか
- 感染症対策について
- 駐車場や駐輪場の有無
子どもが楽しそうに過ごしているか
まずは、保育園で過ごす子どもたちの様子が重要です。のびのびと過ごしているか、楽しそうに遊んでいるかなど、子どもの顔を見れば分かります。
この保育園に通えば子どもは楽しそうに過ごせると分かれば、安心できるでしょう。
先生の子どもへの接し方
先生から子どもへの接し方についても見てみましょう。先生の子どもに対する言葉遣いや態度、雰囲気も確認してみてください。
あわせて、園児と先生の人数に無理がないのかも確認すると良いでしょう。。。
遊ぶ環境が整っているか
保育室の広さや教具の数、園庭の有無など環境面のチェックも大切です。
中には、異年齢保育を採用している保育園もあります。
違う年齢の子どもと過ごす場合、0歳児に合わない教具が置いてあることも考えられるため、使用している教具の安全性などについても確認できると良いでしょう。
清潔感があるか
0歳児で通う場合、保育スペースの清潔さも気になるでしょう。特に0歳、1歳児は何を口にしてしまうかわかりません。ゴミが落ちていないか、食べこぼしが放置されていないかなども確認しておきましょう。
感染症対策がどのようにされているか
保育園に通う子どもは、さまざまな感染症をもらってきてしまうことが少なくありません。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を気にする保護者も多いでしょう。
教具は消毒されているか、換気はされているかなど、感染症対策の内容についても、確認しておきましょう。
駐車場や駐輪場の有無
車や自転車で通う予定の方は、駐車場・駐輪場の有無も確認してください。中には周辺住民への配慮のため、車での登園を禁止している保育園もあります。
入園してから気付くのでは遅いため、見学時に確認しておきましょう。
保育園の見学時に用意しておきたい質問リスト
保育園の見学時に用意しておきたい質問もご紹介します。
保育園側に迷惑をかけず、より充実した見学時間にするため、事前に必ずホームページを確認しておき、記載のある内容については質問しないようにすることが大切です。
生活に関する質問の例
まず、生活に関する質問の具体例は以下の通りです。
- 必要な持ち物は何か
- おむつの持ち込み・持ち帰りについて
- 公園やお散歩に出かける頻度
- 母乳をあげられるか
多くの保護者が気になるのが持ち物については、着替えが何組必要になるのか、布団は必要なのかなど、より具体的な内容を聞けると良いです。
特に、おむつの持ち込み・持ち帰りはどうなっているのかは重要なポイントです。保育園によっては使用済みおむつを家に持ち帰って処分する、といった園も少なくありません。
また、公園やお散歩に行く頻度など普段の生活についても質問しておきましょう。
月齢が低い子どもを預ける場合、冷凍母乳をあげることができるか、冷凍母乳とミルクではどのように対応や準備することが違うかを、確認しておきましょう。
病気や怪我をしたときの対応に関する質問の例
病気や怪我をしたときの対応についても、質問の例を挙げてみます。
- 何度の熱でお迎え要請がくるのか
- 保育園のかかりつけ医について
- 怪我をしたときの対応方法
子どもが小さいうちは、熱を出すことも少なくありません。
さらに、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、熱がなくても咳や鼻水といった症状だけでも、保育園の受け入れが不可となるケースも増えています。
お迎えの要請がくる基準や、登園できない条件などについて確認しておきましょう。
また、保育園のかかりつけ医や、怪我をしたときの対応などについても確認しておくと安心です。
費用や利用方法に関する質問の例
費用や利用方法に関する質問の例をご紹介します。
- 保育料はいくらか
- 毎月の保育料以外にかかる費用の有無
- 登園・降園の仕方
認可保育園の場合、費用の問い合わせ先は自治体です。保育園側では答えられないこともあるため、注意しましょう。
認可外保育園の場合は、保育園ごとに保育料を定めています。
子どもの年齢によって費用も異なるだけでなく、行事ごとに費用がかかることもあるため、確認しておきましょう。
また、登園・降園の仕方も確認しましょう。セキュリティがどのようになっているのか、お休み連絡など保育園との日々の連絡方法はどのように行われているのかも、大切な確認ポイントです。
まとめ
保育園の見学は必須ではないものの、不明点を解決するチャンスでもあるため、できるだけ見学はしておいた方が安心です。
また、ホームページを見たときの印象は良かった保育園でも、実際に見学に行ったら「安心して子どもを預けられる園ではない……」となってしまうこともあり得ます。
大切な子どもを安心して預けるためにも、ぜひ気になる保育園は見学しておきましょう。