早生まれ(1月~3月)の保活スケジュールと保活を成功させるカギを解説
早生まれの保活スケジュールは、ほかの月生まれの子どもの場合と少々異なります。0歳児クラスの4月入園ができないケースもあるため、まずはいつ入園が可能なのか、そしていつ入園希望するのかを確認することが大切です。
本記事では早生まれの保活スケジュールとともに、保活を成功させるカギをご紹介していきます。
1月~3月の早生まれの保活事情
1月から3月の早生まれの場合、保活が不利であるといわれています。
これは、生まれた日によっては0歳児の入園ができない場合があることによるものです。
まずは、前提となる早生まれの保活事情についてご紹介します。
1月生まれなら4月入園も可能
1月生まれの子どもの場合、0歳児クラスの4月入園が可能です。
労働基準法において、産後56日間は産後休暇として就業してはいけないと定められています。そして認可保育園においては、産後56日を過ぎていないと入園資格がありません。
1月生まれは4月の時点で生後57日を過ぎているため、0歳児入園での申込みができます。
しかし保育園によっては、受け入れ年齢が生後6ヶ月以上からと定めているケースもあります。さらに、0歳児クラスを持たない保育園もあるでしょう。
保育園を探す際には、受け入れ年齢にも注目してみてください。
0歳児入園希望の場合、子どもが生まれる前に入園申込み書を提出
多くの自治体は、10月から12月頃に保育園の申込み受け付けを始めます。つまり、早生まれの子どもはまだ生まれていないタイミングで、入園申込みをする必要があるのです。
仕事と保活を両立して行なう必要があるため、早めの動き出しが重要となるでしょう。
2月・3月生まれは途中入園か次年度の入園を検討する
先述した通り、4月の時点で生後57日を過ぎていないと4月入園はできません。2月4日以降に生まれる予定の場合は、0歳児クラスの途中入園、もしくは次年度の1歳児クラスの入園を検討しなくてはなりません。
しかし、予定日よりも前に出産することになる場合もあるでしょう。仮申込みはしておいてもいいかもしれません。
1.途中入園は基本的にいつでも可能
基本的に生後57日以降であれば、途中入園の申込みはいつでも可能です。入園を希望するタイミングの保育園の空き情報を確認し、0歳児クラスの空きがある保育園に申込みをしましょう。
2.認可外保育園は見学・申込みをした順番で入園できる園もある
認可外保育園の中には、見学・申込みをした順番で入園できる保育園もあります。さらに、キャンセル待ちとして登録できるケースも少なくありません。
認可保育園にこだわらないのであれば、認可外保育園の申込みもしておくといいでしょう。
3.1歳児入園は難しくなる可能性が高い
0歳児クラスの入園以上に、1歳児クラスの入園は難しくなる可能性が高いです。0歳児クラスがそのまま1歳児クラスに持ちあがることから、募集人数が少ない傾向にあるためです。
早生まれが保育園の入園に不利になるという考え方は、こういった背景によるものでもあります。
0歳児入園希望の場合のスケジュール(1月生まれ)
1月生まれの子どもが、0歳児入園を希望する場合の保活スケジュールをご紹介します。妊娠中の活動が多くなるため、仕事との両立が必須です。しっかりとスケジュールを確認しておくことが大切でしょう。
夏(6月~9月頃):保育園情報を調べて見学に行く
妊娠して間もない頃から、保活をスタートさせる必要があります。まずは、通える範囲にある保育園の情報を調べましょう。
仕事に復帰したときのスケジュールを立て、預ける時間・迎える時間を考慮し、条件に合う保育園を探す必要があります。
そのほか、絶対に譲れない条件や、反対に妥協できる条件は家庭ごとに異なります。保育園に求めるポイントを明確にして、条件に合う保育園を探してください。
候補の保育園がいくつか決まったら、見学の予約をし、実際に保育園に足を運んでみましょう。見学は必須ではありませんが、見学しなければわからないこともあるでしょう。
入園してから後悔することがないよう、見学しておくことをおすすめします。
保育園の見学については、以下の記事で詳しく解説しています。
>>保育園の見学で確認するべきポイントとは?準備すべき物や注意点を解説
秋(10月~12月頃):保育園入園申込みを始める
認可保育園の申込みは、多くの自治体が10月から12月頃に受付を始めます。出生前に申し込む場合は仮申込みという扱いになり、出生後に本申込みをしないと仮申込みが無効になってしまいます。
冬(1月~2月頃):保育園入園可否通知が届く
1月から2月頃には、保育園の入園可否通知が届きます。保育園の内定通知が届いたら、入園の準備を進めていきましょう。
万が一、不承諾通知が届いてしまったら、二次募集の申込みに向けた準備を進めてください。
不承諾通知が届いた場合は二次申込みの手続きをする
不承諾通知が届いてしまった場合は、すぐに二次募集の情報を集めることが重要です。
各自治体では、認可保育園の一次募集の結果をもとに、追加募集が可能な保育園で二次募集を募ります。
選択肢を広げ、二次募集を募っている保育園に再度申込みをしてみましょう。あわせて、認可外保育園の空き情報も調べておくといいでしょう。
>>認可保育園に落ちたらどうする?次に進むためにやるべき行動とは
1月生まれで0歳児入園するためのポイント
1月生まれで、0歳児の4月入園を目指す場合のポイントを3つご紹介します。保活を成功させるためにも、確認しておきましょう。
小規模保育園を検討する
小規模保育園や新設園など、希望者が少ないと予想される保育園も検討してみましょう。
小規模保育園は0~2歳児のみを預かる保育園です。そのため、3歳児になるときに再度保活をする必要があります。
しかし、小規模保育園の卒園生を受け入れてくれる連携施設が決まっているケースもあるため、確認してみましょう。
入園申込みをする際、希望園はなるべく多く記入しておいた方が安心です。小規模保育園や新設園も希望園に含めるのか、検討してみましょう。
世帯の点数で入れそうな保育園を探す
世帯の指数を算出したら、自治体の公開している保育園の過去の最低指数に基づき、入れそうな保育園を探してみましょう。
最低指数が低い保育園も見学をし、不安要素がないようであれば希望園に含めるのがおすすめです。
>>保活に重要な指数(点数)とは?点数の計算方法や加点方法について解説
その年によって最低指数が異なるため、あくまでも参考程度にとどめておきましょう。
認可外保育園の併願をする
自治体によっては、認可保育園と認可外保育園の併願が可能なケースがあります。認可外保育園は国が定めた基準を満たしていないため、不安に感じる方も少なくありません。
しかし、認可外でも一定の基準はクリアしていること、さらに保育園によってはあえて認可申請をせず独自の手厚い保育をしていくれる場合もあります。
見学に行き、条件に合うようであれば、申込みをするのもいいでしょう。
途中入園希望の場合のスケジュールと工夫すること
途中入園を希望する場合、4月入園とはスケジュールが異なります。
途中入園を狙う場合におさえておきたいポイントについて紹介します。
保育園の定員数に空きがでやすい9月・10月を狙って保活する
自治体は、月ごとに保育園の空き情報を公開しています。0歳児クラスに空きがある保育園を、こまめにチェックしておくといいでしょう。
転勤や引っ越しが増える9月や10月が、途中入園の狙い目です。この時期に途中入園できるように、保活を進めるのもおすすめです。
また、4月入園者の定員数に空きがある場合、5月の入園も可能です。5月時点で生後57日を超えているのであれば、5月入園の申込みをするのもいいでしょう。
自治体の保育課に相談する
最新の情報を得るためには、自治体の保育課に相談に行くのがおすすめです。保育園の空き情報を教えてもらえるだけでなく、どのような動きをしておくといいのかアドバイスしてくれる場合もあります。
>>保活を進めるために役所で聞くべきことは?市役所を最大限に活用する方法を解説
1歳児入園を希望する場合のスケジュールと工夫すること
1歳児入園を希望する場合のスケジュールと、保活を有利に進めるための工夫もご紹介します。1歳児入園を検討している方は、こちらをご確認ください。
基本的に0歳児入園のスケジュールと同じ
1歳児入園を希望する場合の保活のスケジュールは、基本的に0歳児入園と同じです。しかし、1歳児入園は0歳児入園よりも難関が予想されるため、加点対策が可能かどうか早めに調べて行動に移すのがカギとなるでしょう。
世帯指数の加点対策をする
先述の通り、1歳児入園を希望する場合は、世帯指数の加点対策をしましょう。自治体により加点の要件は異なりますが、ベビーシッターサービスを利用することで加点を得られるケースがあります。
また、認可保育園に入園する前に、一度認可外保育園を利用して仕事復帰することで、より加点を得られる自治体も多くあります。
認可保育園以外の保育園に一度入園することも、検討してみましょう。
まとめ
早生まれの場合、生まれた日によって0歳児入園が可能かどうかは異なります。2月4日以降に生まれる場合は、0歳児クラスの途中入園、もしくは1歳児入園を検討しましょう。
一度、認可外保育園に預けて仕事復帰することで加点がもらえるため、1歳児で認可保育園に入園することを強く希望する方は、試してみる価値があるでしょう。
早生まれは早生まれなりの保活の工夫があります。ぜひ本記事を参考に、保活を進めてください。