海老名市の保活事情とは?入園申し込み方法やスケジュールをご紹介
海老名市は、大型ショッピングモールやタワーマンションが立ち並び、中学生まで医療費の補助が出るなど、子育てしやすい街として人気があります。
子育て世帯が多く、令和4年4月1日時点での神奈川県内の待機児童ランキングでは7位と保活が比較的厳しいエリアとなっています。
そのような海老名市で、子どもを希望の保育園に入れられるかどうか不安を感じる方がいるのではないでしょうか。
この記事では、海老名市の保活事情や保活のスケジュールを解説します。海老名市で保活をする予定の方は、ぜひ最後までお読みください。
海老名市の保活事情とは
まずは、海老名市の保活事情を説明します。この章で紹介する以下の2点は、海老名市で保活を進める上で知っておきたいことなので、ぜひご覧ください。
- 選考は基本指数と予備指数の合算で行われる
- 見学した保育園のみ入園申し込みが可能
選考は基本指数と予備指数の合算で行われる
海老名市では、他の自治体と同様に就労状況などを指数化した基本指数と、家族構成や育児休業の取得状況などを指数化した予備指数を合算して利用調整をしています。
予備指数として加算される条件には以下のようなものがあります。
項目 | 予備指数 |
ともに未就労である祖父および祖母(70歳未満)が市内在住のとき | -2 |
兄弟姉妹が同一の保育所に入所しているとき | +5 |
小学生以下の同居の児童を養育しているとき | 一人につき+2 |
父または母が単身赴任をしているとき | +5 |
育児休業または介護休業から復職しようとしているとき | +2 |
就労先に育児休業制度がないまたは雇用契約の条件等で育児休業制度が適用されないとき | +2 |
認可外保育施設または認可保育所等の一時預かりを定期的に利用しているとき | +2 |
小規模保育施設から認可保育所または認定こども園に転園しようとしているとき | +2 |
同一世帯内に障害者手帳を交付されている者がいるとき | 一人につき+2 |
市内の保育施設で就労中または就労予定のとき | +10 |
所長がとくに必要と認めたとき | 個別判断 |
海老名市では、令和5年度の利用調整から育児休業からの復職時に予備指数が加点される対象者の範囲が広がりました。
個人事業主などで育児休業制度を利用できない人も加点の対象となります。
参照:海老名市「令和5年度保育所のしおり(P12-14)」
見学した保育園のみ入園申し込みが可能
海老名市では、入園申し込みをする際に第3希望の園まで書けますが、保育園見学をした園でなければ希望を出せないルールとなっています。
このルールが設定された理由は、入園が決まったあとに、「送迎がしづらい」「園の教育方針と合わない」などの理由で入園を辞退する人を減らすためです。
また一次募集で入園内定とならず、二次募集に申し込む場合も、保育園見学は必須となります。
参照:海老名市「令和5年度保育所のしおり(P24)」
海老名市の人気状況や待機児童数
保活をスムーズに進めるためには、各保育園の空き状況や待機児童数を把握しておく必要があります。
以下より、海老名市の待機児童数・隠れ待機児童数について詳しく解説します。
令和4年度の待機児童数は12人
海老名市は、ここ数年、積極的な認可保育園の定員拡大をしていますが、待機児童0にはなっていません。令和4年4月1日時点での待機児童数は12人でした。
海老名市の待機児童対策には、保育所の新設・増設による施設定員の拡大や、「保育コンシェルジュ」の配置などの取り組みがあります。
しかし、共働き世帯の増加によって年々申し込み数が増加しており、待機児童0には至っていません。
参照:神奈川県「保育所等利用申込・入所待機状況等(P2)」
令和4年度の隠れ待機児童数は99人
さきほど海老名市の待機児童は12人とお伝えしましたが、保育所の入所申し込みをしたものの、入所できなかった隠れ待機児童数は99人でした。
海老名市では、保留児童のうち、特定の園を希望する人や企業主導型保育など他の保育サービスを利用している人を除く人を待機児童と定義しています。
つまり、待機児童数以上に希望する保育園を利用できていない人がいるということです。
海老名市の中でも海老名駅の周辺やさがみ野駅周辺のエリアで入園希望者が多いと言われています。
エリアによる入園希望者の偏り等により、隠れ待機児童が多くなっていると考えられます。
参照:神奈川県「保育所等利用申込・入所待機状況等(P2)」
海老名市の保活スケジュール
海老名市の保活のスケジュールを確認していきましょう。年度によってスケジュールは変わるため、下記で紹介しているものはあくまで目安です。
- 入園申し込み一次受付開始:10月上旬頃
- 申請の申し込み締切:11月中旬頃
- 入園可否通知発送:12月中旬頃
以下では、令和5年の4月1日から保育園の利用を希望する場合のスケジュールを参考に紹介します。
参照:海老名市「令和5年度保育所のしおり(P7)」
保育園入園申し込み一次募集の開始は10月
海老名市の保育園の入園申し込みは、例年秋頃から開始されます。令和5年4月1日から保育園の利用を希望する場合、一次募集の申し込みは令和4年10月1日に開始され、締切は令和4年11月19日でした。
海老名市では、第三希望の園まで申し込めますが、希望順位にかかわらず申し込むすべての園の見学が必要です。申し込みの前に園に予約をとり、子どもと一緒に見学をする必要があります。
新年度募集の見学は、新年度の提出様式が公開される10月1日以降にできます。
申込書類は、原則としてえびなこどもセンター(保育・幼稚園課)に郵送してください。締切日必着なので余裕をもって郵送するようにしましょう。
参照:海老名市「令和5年度保育所のしおり(P7)」
保育園の内定通知の発送は12月中旬
4月入園開始の場合、入所の選考は12月中旬ごろ行われ、その後、選考結果が文書にて通知されます。
令和5年4月利用開始の選考結果は、令和4年12月16日に発送されました。
残念ながら入所選考で保留となってしまった場合は、選考結果とあわせて二次募集の案内が送付されます。
参照:海老名市「令和5年度保育所のしおり(P7)」
入所選考で保留となった場合は二次募集に申し込む
一次募集の結果発送後、欠員があるクラスのみ二次募集が行われます。
対象となる園・年齢は1月上旬にえびなこどもセンター(保育・幼稚園課)の窓口と市のホームページで公開されます。
二次募集の締切は2月中旬ごろで、選考結果は2月下旬に発送されます。
なお、一次募集で決定した園を辞退した場合は二次募集に申し込めないため注意しましょう。
参照:海老名市「令和5年度保育所のしおり(P7)」
海老名市の入園申し込み方法・必要書類
海老名市の入園申し込みは、原則郵送で受け付けています。
封筒に必要書類を入れ、えびなこどもセンター(保育・幼稚園課)宛に送ります。
4月入園の申し込みの締切は例年11月中旬ごろです。
年度途中の申し込みの場合は、入所希望月の前々月の16日〜前月15日に申し込みをしてください。
参照:海老名市「令和5年度保育所のしおり(P7-8)」
入園申し込みに必要な書類
海老名市で保育園入園の申し込みをする際に必要な書類は以下の通りです。
- 保育所入所申込書兼支給認定(現況)申請書
- 児童の状況
- 保育を必要とする状況を証明する書類
- 提出書類確認票
申し込みをする子どもや世帯の状況によって必要書類は異なります。不備の無いように、必要書類を確認しておきましょう。
参照:海老名市「令和5年度保育所のしおり(P9-11)」
海老名市の保育課情報
海老名市の保育園入園申し込みに関しての問い合わせは、えびなこどもセンター(保育・幼稚園課)で受け付けています。
- えびなこどもセンター(保育・幼稚園課)
- TEL:046-235-4824
保育園入園申し込みに関する疑問や相談がある場合は、電話で問い合わせをしましょう。
保育コンシェルジュ
海老名市では、保育園についてのさまざまな相談に対応する「保育コンシェルジュ」を配置しています。
保育コンシェルジュは、家庭状況や通勤状況などを細かく聞き取り、入園に向けたさまざまなサポートをしています。
保育コンシェルジュに相談することで、通勤経路にある保育園や預かり保育を実施する幼稚園といった別の選択肢が見つかるかもしれません。
保育コンシェルジュに相談したい場合は、前述したえびなこどもセンター(保育・幼稚園課)に問い合わせましょう。
参照:海老名市「第二期海老名市子ども・子育て支援事業計画(P44-45)」
海老名市の保活事情まとめ
子育て世帯が多く、神奈川県内でも待機児童が多い海老名市での保活を成功させるためには、情報収集がカギになります。
エリアによっても保育園への入所のしやすさは異なります。
入所希望者が多いとされている海老名駅やさがみ野駅周辺のエリアの保育園を希望する場合は、保育コンシェルジュなども活用して、他の選択肢を検討するのもよいでしょう。
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