在宅勤務でも保育園に入れる?入園するための工夫を解説

在宅勤務でも保育園に入れる?入園するための工夫を解説

在宅勤務の場合、保育園の利用ができないのでは?と思ってしまう方もいるかもしれません。しかし、会社員のテレワークでも、フリーランスの在宅勤務でも、保育園の入園申込みをすることは可能です。

本記事では、在宅勤務者の保活事情とともに、保育園に入園するための工夫を解説します。在宅でお仕事をする予定の方は、ぜひ確認してみてください。

在宅勤務でも保育園入園は可能

会社員のテレワークも、フリーランスの在宅勤務も、保育園の入園は可能です。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、テレワークを導入している企業も増えています。自宅にいる場合は「保育園の利用ができないおそれがあるのでは?」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、実際は保育園の利用が可能です。

しかし、入園の優先順位が低くなる可能性も考えられるため、以下で詳しくご紹介します。

会社員のテレワークもフリーランスも入園可能

会社員のテレワークでも、フリーランスの在宅勤務でも、保育園の入園は可能です。しかし、なかには自宅での保育が可能だと判断されてしまうケースも考えられます。

フリーランスで在宅勤務している場合は、働きながら自宅で保育をするのが難しい理由や、保育園がないと仕事に影響が出てしまうことを証明するために、開業届や就労状況申告書の提出が必要となるでしょう。

自治体によっては入園の優先順位が低くなる可能性がある

厚生労働省が就業形態での差別を禁止する通達を出したことで、フリーランスの在宅勤務が保活で不利となるケースが減っています。
しかし、協力者という立場での居宅内労働の場合、指数が減点される自治体もあります。

東京都・新宿区を例に挙げてみます。
例えば新宿区の場合、月に40時間以上就労する会社員と自営業の基本指数は以下の通りです。

月40時間以上就労の基本指数
フルタイムの会社員:20
自営業(中心者):20
自営業(中心者以外で居宅外):19
自営業(中心者以外で居宅内):18
参照元:新宿区|令和4年度版 認可保育園等申込みの手引き

新宿区では、会社員と自営業に基本指数の差はありません。一方で自営業の手伝いなど中心者でない場合には、月に40時間就労しているとしても、居宅外で19、居宅内で18と指数が低くなってしまいます。

夫婦ともに正社員として働いている家庭と比べると、居宅内フリーランスは、入園の優先順位が低くなる可能性も考えられるでしょう。

在宅勤務の内職扱いの撤廃が増えている

以前は、在宅勤務は育児も兼ねられると考えられていたため、内職扱いにされるケースが多かったようです。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で在宅勤務が推奨されてきた今、内職という扱いをなくす動きも出てきています。

なお、フリーランスの在宅勤務の場合、開業届のコピーの提出ができないと、内職と判断されるケースがあるのも事実です。開業届や就労実績・収入証明書の提出ができるように、準備をしておきましょう。

在宅勤務でも保育園に入園するための5つの工夫

在宅勤務でも保育園に入園するためにできる工夫を5つご紹介します。希望のタイミングで保育園に入園するためにも、ぜひ確認しておきましょう。

1.世帯の指数を把握する

まずは、世帯の指数を把握することが重要です。世帯の指数を知ることで、これからやるべきポイントが見えてくるでしょう。

例えば、指数が低い場合は、加点する方法を探すことができるでしょう。また、指数が低くても入園できる可能性が高い保育園を探すことも可能です。

指数については以下の記事に詳しくまとめていますので、こちらもご覧ください。
>>保活に重要な指数(点数)とは?点数の計算方法や加点方法について解説

2.加点する方法があるのかチェックする

世帯の指数が高い家庭から入園できるため、指数を高くできる方法があるのか確認することが大切です。自治体が発行している保育園の入園申込み要項を確認し、加点できそうな方法がないのかチェックしてみましょう。

自治体によっては、認可保育園に入園する前にベビーシッターサービスを利用する、もしくは認可外保育園に通うなどの実績を作ることで、加点を得られるケースがあります。

少しでも有利に保活を進めるために、加点が得られる方法がないか、調整指数の要件を確認してみてください。

過去の最低指数を確認して入れそうな保育園を探す

自治体が公開している、保育園の過去の最低指数を見てみましょう。世帯の指数よりも低い保育園であれば、入園できる可能性が高いと考えられます。

しかし、過去の最低指数はその年によって異なります。そのため、世帯の指数より低いからといって、必ずしも入園できるとは限りません。あくまで、参考程度にみておきましょう。

3.小規模保育園や新設園も希望に含める

希望者が少ないと予想される、小規模保育園や新設園を希望園に含めるのがおすすめです。
小規模保育園は、0歳児から2歳児のみを預かる保育園のため、3歳児になるときに再度保活をする必要があります。そのため、入園希望者が少なく、比較的入りやすいと予想できるでしょう。

しかし、小規模保育園によっては、卒園生を受け入れてくれる連携施設が確保されているケースもあるため、入園前に確認するのがおすすめです。

また、新設園は最新設備のきれいな保育園に通えることもあり、人気があると思う人が少なくありませんが、見学ができなかったり、行事対応などの実績がない点が懸念され、倍率が低くなることも予想されます。

保護者の要望が通りやすいという新設園ならではのメリットもあるため、希望園の選択肢として検討するのもいいでしょう。

4.認可外保育園(無認可保育園)の利用も検討する

認可保育園のほかに、認可外保育園(無認可保育園)の利用も検討してみましょう。
認可外保育園は、国が定めた基準を満たしていないことから、不安に感じる保護者も多いかもしれません。

しかし、一定の基準はクリアしていること、そして保育園によっては魅力に感じるような独自の保育をしてくれるケースもあるため、見学も活用しながら検討するのがおすすめです。

また、一度認可外保育園に入園することで加点を得て、認可保育園に入園し直す方法もひとつの手といえるでしょう。
>>認可外保育園(無認可保育園)とは?認可保育園との違いを解説

5.フリーランスの場合は収入証明書や就労実績を準備する

先述した通り、フリーランスの場合は内職と判断されないためにも、収入証明書や就労実績を提出できるように準備しておきましょう。

何をもって収入証明とするのかは自治体によって異なるため、保育課に相談してみましょう。確定申告書類、収入が分かる通帳のコピー、納品書や発注書で受理してもらえることが考えられます。

まとめ

在宅勤務であっても、保育園を利用することは可能です。会社員の場合は、指数が低く設定される心配もないため、通勤が必要な場合と特に変わらずに保活を進めていけるでしょう。

フリーランスの在宅勤務の場合は、指数が低く設定される可能性や、内職と判断されてしまうおそれも考えられます。自宅保育が難しい理由を説明する必要があるため、開業届のコピーや収入証明書、就労実績の準備をしておくと安心です。

保活が不利な状況にならないためにも、希望する認可保育園に入園できるようにしっかり準備をして進めていきましょう。

この記事の製作者

えんさがそっ♪編集部

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