保育園は何歳から通える?入園するのにベストな年齢を解説
保育園に何歳から通うのか、迷ってしまうケースも多いですよね。仕事や家庭の都合上、0歳児から預けなければいけない場合もありますが、最近では育休の延長をし、1歳児クラスから保育園に入園する家庭も増えています。
そこで本記事では、そもそも保育園は何歳から通えるのかを紹介するとともに、入園にベストな年齢や、希望のタイミングで入園するための方法を解説します。
認可保育園は生後57日から入園できる
認可保育園は、生後57日から入園できます。反対にいえば、生後57日を迎えていない場合は、0歳児クラスであっても入園できないのです。
詳しくは以下でご紹介しますので、ご覧ください。
入園できる産後の日数に決まりがある
認可保育園に預けられる月齢は、生後57日を過ぎている子どもです。労働基準法において、産後56日間は産後休暇として就業してはいけないと定められています。
そのため、認可保育園においては、産後57日を過ぎていないと入園資格がないのです。
年齢をはじめとした入園基準は保育園ごとに異なる
生後57日を過ぎていれば、どの認可保育園にも入れるわけではありません。保育園ごとに受け入れ可能月齢が異なるため、それぞれの入園基準を確認する必要があるでしょう。
生後6ヶ月からの受け入れとしている保育園もあれば、生後8ヶ月を超えていないと利用できない保育園もあります。さらには、0歳児クラスがなく、1歳児クラスからの運営をしている保育園もあります。
必ず保育園の入園基準を確認するようにしましょう。
何歳から保育園を利用するのがいい?年齢別のメリット
仕事や家庭の都合上、0歳から保育園を利用しなくてはいけない家庭もあります。しかし、仕事を開始するタイミングに縛りがない場合は、何歳から保育園を利用したらいいのか、迷ってしまうこともあるでしょう。
ここでは、保育園に入園する年齢別のメリットや注意点をご紹介します。ご自身の家庭にとって、どのメリットが最も大きいか、確認してみてください。
0歳児クラス:保育園に入りやすい
最も保育園に入園しやすいのは、0歳児といえるでしょう。0歳児クラスは、前年度からの持ち上がりがないため、4月入園であれば定員がフルで空いている状態です。
子どもと過ごす時間は少なくなるかもしれませんが、共働きで収入を増やせるのもメリットといえるのではないでしょうか。
1歳児クラス:育児休暇を延長しての入園が可能
1歳児クラスに入園する場合、育児休暇を延長してから保育園を利用することになるでしょう。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、子どもに集団生活をさせるのが心配という家庭も増えています。そのため、育休の延長をし、雇用保険から育児休業給付金を受け取りながら、子どもと過ごすというケースも少なくありません。
また、1歳児で入園すると、授乳の心配がないこともメリットのひとつです。
しかし、1歳児クラスは0歳児クラスからの持ち上がりがあるため、空きが少ないことが予想されます。特に認可保育園に入園するのは、簡単なことではないでしょう。
2歳児クラス:子どもと過ごす時間を大切にできる
「子どもが小さいうちは、親子の時間を大切にしたい」という家庭は、2歳児クラスで入園するのもいいでしょう。
しかし、基本的に2歳児クラスは1歳児クラスからの持ち上がりのため、受入れ枠が増えないケースが多いようです。入園するのは、難しいと考えられるでしょう。
3歳児クラス:幼児教育・保育の無償化制度の対象となる
3歳児から保育園に入園すると、幼児教育・保育の無償化制度の対象となるため、保育料がかからないメリットがあります。給食費などの負担のみで子どもを保育園に預けられるので、お金の負担が少なく済むでしょう。
また、3歳児クラスからは、保育士1人に対する子どもの受け入れ人数が増えるため、定員に空きが出やすいともいえます。1歳児に比べると、入園しやすくなるのではないでしょうか。
希望の年齢で認可保育園に入園するための工夫
希望の年齢で認可保育園に入園するためには、どのような工夫をすればいいのでしょうか。保活をするうえで大切な点をご紹介しますので、確認してみましょう。
通園可能な範囲を広げる
保育園を探す際に、自宅からの距離に注目する方も多いのではないでしょうか。自宅から近い保育園は便利ではありますが、自宅から通いやすい範囲内だけに絞り、希望園を少なく記入してしまうと、希望するタイミングで入園できないおそれがあります。
自治体によっては、希望園を30園まで書けるように設定している場合もあります。それだけ、認可保育園に入園するのは難しいということです。
そのため、自宅近くの保育園に絞るのではなく、通園可能な範囲を広げて、条件に合う保育園を探すのがおすすめです。
新設園や小規模保育園も検討する
希望者が少ないと予想される、新設園や小規模保育園を希望園に含めるのもおすすめです。
設備がきれいな点が新設園の魅力といえますが、見学ができない点や、行事対応の実績がないことが懸念され、希望者が少ないと予想されます。
しかし、保護者の要望が通りやすいメリットもあるため、選択肢として検討してみてもいいでしょう。
また、小規模保育園は2歳までしか利用できず、3歳で再度保活する必要があります。そのため、入園希望者が少なく、比較的入りやすいといえるのです。
小規模保育園によっては、卒園生を受け入れてくれる連携施設が確保されているケースもあるため、事前に確認してみるといいでしょう。
世帯指数の加点対策をする
世帯が持つ指数が高い家庭から入園できるため、指数を高くできる方法があるのか確認することが重要です。加点の条件は自治体によって異なるため、募集要項の調整基準(調整指数)の欄を確認してみましょう。
自治体によっては、認可保育園に入園する前にベビーシッターサービスを利用する、もしくは認可外保育園に通うなどの実績を作ることで、加点を得られるケースがあります。
少しでも有利に保活を進めるために、加点が得られる方法をとるのもおすすめです。
頻繁に自治体の保育課に相談する
保活でわからないことがあった時は、自治体の保育課に問い合わせをするのがおすすめです。保育課に足を運んで相談することで、正しい情報が得られるほか、最新の保育園状況を教えてもらうこともできるでしょう。
しかし、入園申込みが始まると、窓口が混雑してしまいます。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から窓口を縮小している自治体もあります。
なかには、窓口対応の予約ができたり、インターネットで混雑状況を見られたりする自治体もありますので、確認してみるといいでしょう。
小さな子どもを連れて行く必要がある方や、妊娠中で体調が安定しないなか窓口に行く方も多いでしょう。無理はせず、簡単な質問は、電話やインターネットサービスを活用してください。
途中入園の募集タイミングを狙う
4月入園ではなく、途中入園を希望する場合は、入園を希望するタイミングを見極めるのも大切でしょう。
9月10月は転勤や引っ越しが増えるため、この時期を狙って入園申込みをするのもひとつの手といえます。
まとめ
保育園は0歳児から通うことができますが、生後57日を過ぎているのが条件です。また、保育園によっては、受け入れ可能年齢が「生後57日以上」とは別で設定されていることもあるため、注意しましょう。
保育園に入園するベストなタイミングは、家庭によって異なります。本記事で紹介した年齢別のメリットの中で、最も大きいと感じる年齢で入園するのもいいでしょう。
しかし、認可保育園は通いたいタイミングで、入園できるとは限りません。効率的な保活をするとともに、入園の可能性を上げる方法がないか、確認しながら進めていきましょう。