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体育遊び
子ども達の身体面、精神面での健全な発育を促し、自ら自分の安全を守る力、大きな危険を防ぐ力を身に付け、全力を出す楽しさや夢中になり達成する満足感を味わい自己肯定感を高めて欲しいと願い、毎朝体育遊びを行います。
体育遊びは押し付けや技能訓練ではなく、子ども達の自発性を活かし、楽しく、熱中して取り組める活動でなければなりません。また、子ども達の発育が偏りなく進み、様々な欲求を満たすため多くの分野の遊びが経験できるよう計画を立て取り組んでいます。
体の力みの強い人は怪我しやすいと言われています。そのため、子ども達が自分の体をコントロールする事ができ、力みが取れるよう体育遊びに取り組んでいますが、遊びの中で擦り傷やたん瘤を作る事が多々あります。大切なお子様をお預かりしている以上、安全面には最善の注意をしておりますが、軽微な怪我は子ども達自身が大きな事故を防ぐ<安全能力>を身に付けるためのかけがえのない経験です。この経験が少ないと危険を予測したり、避けたりする能力が育ちません。大きくなり一人立ちする子ども達の姿を想像し、是非おおらかな気持ちでお子様の成長を見守って頂けたらと思います。 -
漢字遊び
子ども達が、成長の過程で身に付けなくてはならない能力はたくさんあります。
その中で最も大切な能力の1つに「言葉の能力」があります。どんな学問をし、どんな仕事に就いたとしても、その方面の古今東西の書物を読み理解する事は必要不可欠です。また、人に自分の考えを伝え、相手と分かり合うためには、やはり言葉を使ったコミュニケーションが中心になります。日本人にとっては母語となる日本語の能力を適切な時期に最も良い方法で身につくようにするのは、周りにいる大人の役目です。豊かな言葉は豊かな心を、美しい言葉は美しい心を育てます。その考え方を元に昭和28年より長年の実践を通して提唱されている<石井式国語教育>を当園では漢字遊びの中で取り入れています。 -
立腰教育
「立腰」とは読んで字のごとく腰骨を立てるという事です。
2~5歳児の子ども達は毎日ホールに集まり、正座での立腰を、漢字遊びの中では全クラスの子ども達が椅子に座っての立腰を行います。
立腰は先生の「腰骨立てましょう」の掛け声で始まります。子ども達は半分椅子に腰掛け、床に両脚を閉じてつき(正座の場合は綺麗に座り)静かに目を閉じます。
保育者は子ども達の腰骨に優しく触れ姿勢を整え、両肩の力を抜き、最後に顎を引き頭の位置を整えます。この時に保育者は「大好きだよ・上手だよ・頑張っているね」という気持ちを込めて腰骨に触れるようにしています。最初は足が痛かったり、落ち着かなかったり、目が閉じれなかったり、モゾモゾ動いてしまう事もありますが、繰り返しの毎日の習慣の中で次第に腰骨を立てる心地良さを感じられるようになっていきます。そうすると普段の生活の中でも自然と腰骨を立てる事ができるようになっていきます。