園長 城原 英利香
当園は、2006年11月に開園しました。
当時、1歳半になる息子がいたのですが、はじめての子育てで楽しい反面、我が子を想うからこそ不安もありました。
今の世の中でどういう子育てをすればいいのか、まだ自分の気持ちを上手に伝えることができないわが子を身内以外に預けるのは心配だ。自分は手抜きをしながら、それでもあれもさせたいこれもさせたい・・・
それならば、自分で保育園を作ってしまおう!とはじめたのが当時の「保育園わんぱくキッズ」です。
同じ子育て中のお母様方のお手伝いができるのではないかと考えたからです。
私自身、田舎の小規模保育園(当時全園児14名)で先生や友達と毎日、山や田んぼでどろんこになって遊んだり、家に帰ってからは木の上に秘密基地を作ったり、木の蔓でターザンごっこをしたり、冬には厚い氷の張った池の上で遊んで怒られたり、何メートルもある崖を登っているところを見つかり怒られたり・・・いつも怒られているようですがとにかく幸運にもまわりに好奇心を満たしてくれるものがたくさんありました。
現在はそういった遊び場が少なくなったり、また危険だからと行動を制限されることも少なくありません。しかし、子どもがあそびを通して身に付けていくものが多いのも事実です。
子どもの好奇心をタイミングよく満たせばどんどんそれを吸収し、ますます意欲がわきます。大人が先回りして様々な意味で危険を回避させたりするのではなく、子どもが安心して活動できる環境を整え、行動をサポートすることが大切だと思っております。
また、たくさんの子どもたちに幸せになってほしいと願います。
幸せって何でしょうか。
私は、自分の夢を持ち、望むような人生を送ることだと思います。
自分の限界を自分で決めて、このくらいだろうというところでまあいいかとあきらめてしまうより、たった一度の人生、自分の可能性を信じて前にすすんで欲しいと思います。
しかし、何もせず願っていても夢はかないません。
そのためには、想像力や継続する力、学習する意欲、五感で感じること、優しさ、思いやり・・・たくさんの力が必要です。
そういった人が生きる上でも基礎となる力を、集団の中での様々な経験を通して身に付けていって欲しいと思います。
今の世の中で、私たち保育者が何をすべきか何ができるか考え続け、ベストの環境を提供していきます。