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モンテッソーリ教育
モンテッソーリ教育とは、イタリア最初の女性医学博士マリア・モンテッソーリによって考案された教育法です。マリア・モンテッソ-リは、ローマ大学卒業後、障がい児の治療教育に携わり大きな成果をあげました。その後、ローマ不動産協会から貧困層向けのアパートの保育施設「子どもの家」の監督指導を任せられることになり、そこでの実践から生まれたのがモンテッソーリ教育です。
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教育の内容
モンテッソーリ教育の基本は、「子どもは、自ら成長・発達させる力をもって生まれてくる。大人はその要求を汲み取り、自由を保障し、子どもの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない」という考え方にあります。
モンテッソーリ教育の目的は、それぞれの発達段階にある子どもを援助し、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間に育てること」です。
子どもは自然の発達の法則に従って、自らを成長・発達させる力を持って生まれてきます。親や教師の役目は子どもの発達段階に合う条件や設備を用意し、子どもの成長を援助し促すことです。モンテッソーリ教育は「私がひとりでできるように手伝ってください」という子どもの欲求に応えるように援助することを土台としています。 -
教育の環境
モンテッソーリ教育では、子どもに自発的な活動に好きなだけ取り組む自由を保障し、そのために整えられた環境を準備します。
①子どもが自分で自由に教具を選べる環境構成
②やってみたいなと思わせる、おもしろそうな教具
③社会的、知的協調心を促すための、異年齢混合クラス編成
④子どもそれぞれの発達段階に適した環境を整備し、子どもの自己形成を援助する教師