菊池好枝
「子ども達の育ち方が何かおかしい」「子どもがひ弱になったのでは」と、危機感を持って語られるこの時代に、私たち大人は、子ども達にどんな環境を用意してあげれば良いのでしょうか?
乳幼児期は人間としての基礎を培う大切な時期です。植物に例えるならば“根っこ”を育てる時間と言えるでしょう。生まれ出た小さな芽が、やがて背を伸ば し、勢い良く若葉を繁らせる学齢期、形も色も様々な花を咲かせる青年期、そして大人として雨や風にも揺るぎなく立つ太い幹となる・・・これらをしっかりと 支える“根っこ”は乳幼児期に育まれていくのです。太陽の光、豊かな土や水、そして何よりも、まわりの人々の愛情が“根っこ”の栄養素なのです。
もみの木千里保育園は、日々の生活を重視し、ゆったりとした時間の流れの中で、子ども達がこの「栄養」をたっぷりと吸収できる環境を整えること、そして自らの力でゆっくりと大地に伸びていく力強い“根っこ”を育てることをめざしています。
もみの木の合言葉は五官をとぎすます保育です。
おひさまと仲良し!風と仲良し!どろんこ大好き!花も虫もみんな友達!
五官(目・耳・鼻・舌・皮膚)と五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を鍛えて(いっぱい実体験して)内なる五感(感性)を育みます。