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乳児担当制保育と幼児異年齢混合保育
稲荷こども園では、乳児には担当制保育、幼児には異年齢混合保育を行っています。
乳児担当制保育
乳児担当制とは、0~2歳の乳児の食事や排泄等の育児を、1人の乳児に決まった1人の保育士が行う保育形式です。時間により、また日によって担当保育士が代わることがないため、乳児は同じ保育士との間に信頼関係が芽生え、安心と安らぎの中で、自信や意欲が育っていきます。
幼児異年齢混合保育
異年齢混合保育とは、3~5歳の幼児たちが共に生活をする保育形式です。兄弟姉妹の減少や近所での子どもたちの交流機会の減少を補完することを目指しています。異年齢の子どもが共に過ごす中で、先のモデルとして年長者を見習い、尊敬し、見通しを持って生活することができたり、年長者が年少者に対して優しく関わる心を育むことができます。
クラス編成と担当教諭
乳児クラスは、0、1歳混合のたんぽぽ組、および1、2歳混合のすみれ組とさくら組です。個々の子どもの発達に合った環境で生活ができるように、混合でのクラス編成で生活しています。
幼児クラスは、3~5歳の混合クラスが3クラスあります。教諭はクラス担任を持つと共に、3〜5歳のいずれかの年齢をも担当しており、多くの教諭の目で子どもたちをサポートできるような形をとっています。 -
施設について
館内には、保育室8室、調理室、舞台付きホール、事務室があり、全館冷暖房完備、乳児室は床暖房完備です。
木のぬくもりを感じることのできる保育室は、子どもが遊んでみたい!と思えるように遊ぶ環境が設定され、子どもの発達を促すことができる玩具がふんだんに用意されています。調理室には子どもの背丈で見ることのできる大きな窓があり、調理風景を見たり、美味しそうな匂いを五感で感じることができます。また、ホールは多目的に使用することが可能なので、様々な時間帯に用途に応じて活用しています。
園庭には、子どもたちが大好きな総合遊具、鉄棒、太鼓橋、季節に応じて使用する常設のプールがあり、安全管理、整備が行き届いた施設となっています。 -
保育・教育内容
園庭遊び
園庭遊びの一番の目的は、体をしっかり動かし、体を造ることです。
平成26年に新しくお目見えした総合遊具は、すべり台、ぶらんこ、ロープ登り、跳ね橋がついています。鉄棒や太鼓橋と合わせて、「登る」「降りる」「ぶら下がる」「跳ぶ」「揺れる」という経験を毎日することができ、バランス感覚や基礎体力を培っています。また、広い園庭を生かして、鬼ごっこやわらべうたなどの集団遊びものびのびと楽しんでいます。活動量の違う幼児と乳児は、プランターを利用して園庭を分けていますが、プランター越しの交流もあり、見ていてとてもほほえましいです。
園庭遊びの二番目の目的は、五感を豊かにすることです。稲荷こども園の園庭は、一年を通して四季折々の草花が咲き乱れ、バケツ稲や野菜などの栽培もしています。ありやだんご虫などの小動物も生息していて、いつも自然と触れ合うことができます。
絵画・造形
当園では、子どもたちが日々の生活や遊びの中で、「見る」「聞く」「嗅ぐ」「味わう」「触れる」という五感を使い、体験を重ねることにより、創造力、表現力が育つと考え、造形活動を進めています。
そのために、0歳から「水あそび」「泥あそび」「ボディペインティング」等の感触あそびを楽しんだり、保育士と1対1でクレパスやロープ筆を使ったお絵かきを進め、心のあるがままの表現を楽しみます。さらに成長に応じて、課題に添った絵画に挑戦しています。子どもたちは遊びや生活を通して心が揺れ動かされた経験を通して、自ら作品に表現するようになります。
子どもたちの造形活動を感じて頂けるよう、年に1回作品展を開催したり、地域の方々と協力して、稲荷大社で行われる本宮祭の行燈に子どもたちの描いた絵を献画しています。
また、各種の絵画展に出展することもあります。
体育・体操教室
幼児クラス(3、4、5歳児)は年齢別に週に1回、専門の体育講師による“体操教室”を行っています。年齢と時期および子ども一人ひとりに合わせた内容で、身体を動かすことを楽しみ、運動の基本を身につけます。
また、乳児・幼児クラス共に、普段のあそびの中で遊具なども使いながら身体を十分に動かし、健康な身体作りをおこなっています。