雪山 教利
当園は、約60年前にお寺の住職をしていた祖父が、保育園を造ってほしい、という地域の方々のニーズに応える形でスタートをきりました。知識もノウハウもない状態でしたが、地域で少しでもお役に立てるのであればとの思いで、夫婦で勇気と覚悟をもって始めさせていただいた、という話を両親から聞きました。それから60数年間という長い年月が経過していますが、“真宗の教えに沿った保育感を大切に”という土台、基本は変わっていないと感じています。いくら時代が変化しようと、子育て、もっと大きくとらえれば、人として大切なものは変わらないと思います。園長は、祖父から母へ、そして私へと代が変わりましたが、大切にしている園の基本方針は同じだと思います。あくまでも、子どもたちを中心に考え、心に寄り添いながら、人と物への感謝の気持ちの大切さを伝えていきたいと願っています。子どもたち一人一人、大きな可能性を秘めており、吸収する力のすごさを感じます。
当園では、あそび等を通して、人と触れ合うことで、相手の気持ちを汲むことの大切さや、人のいたわりや協調性を身につけるなど、人として大切なことを学んでほしいと思っています。そして、乾布摩擦や、体育あそび、散歩、遠足などで丈夫な身体づくりをめざしています。運動会では、みんなで力を合わせて一生懸命取り組む姿を見せてくれました。
小学校へ行くまでに、強い体とやさしい心を育ててもらい、将来、誰からも好かれるような大人になってほしいと願っています。そのために大切なことはたくさんありますが、保護者と保育園が“子どものよりよい成長”という同じ目標に向かって、協力し助け合える関係が大事だと思います。
そして、地域の方々も含め、一緒に子どもの成長を感じ合える事が最高の喜びです。