内田学園(旧幼児開発学園)は、昭和54年10月24日付けで学校法人として認可され、七沢幼稚園を設置し、翌年4月から保育を始めました。当時、オープンスペース(保育室がクラス別に壁で仕切られていない形)という形式の園舎を理解していただくのに、欧米でのオープンスクールやソニー厚木幼児園で実践していたような縦割りのクラス編成が、核家族一人っ子という少子化社会で育つ幼児の人間形成上、なんとしても必要であるということを何度も説明して、やっと現在の保育形態を認可された次第です。開園から常に心がけてきた事は、「本物のある環境づくり」です。子どもたちが豊かな自然、芸術などの本物に触れ、感じ取った内容をグループ活動の目標に定め、協力しあってそれを達成していく”テーマ活動”が形づくられてきました。小学校に生活科が取り入れられる何年も前からそのような取り組みをしており、子どもたちの想像力を創造力へと育て、表現力を豊かに育む活動であると、多くの教育関係者から評価をいただいております。
このように、七沢の豊かな自然やオープンクラスでの人間関係を感覚的に受けとめた子どもたちは、自分とまわりの関係を見つめ、意志をしっかり持った子どもに育っていると自負しております。
私たちは、現代のような高齢化社会、生涯学習社会において、自己教育力を身につけ、生きる力を育む保育を、これからも続けてまいりたいと考えております。地球は今さまざまな困難をかかえていますが、子どもたちが必ずや、よりよい未来に向かって前進してくれることを心から祈念してやみません。