年齢や障害の有無に関係なく、やってみたいことも、
思い通りにならないことも、すべて実際に経験する。
頼りあい、ぶつかりあい、教えあう
これから先の人生で彼らを待っているであろうたくさんの試練に対し、そっぽを向いたり逃げ出したりせずに、まずは人に尋ね、周囲を頼り、自分で前へ進もうとする気持ちを育てたい。
障害がある子にもやってみたいことはすべて経験させる。
大人が指示するのではなく、兄弟姉妹が共に暮らし、自分の意志で自由に行き来し、生活・遊び・労働を教えあう大きな家を建てる。
今日からちょうど20年前、そう心に決めて、私は1つ目の小さな認可外保育室を埼玉県でOPENした。
子どもの思考の補助線を引く
保育士・心理士・療法士・言語聴覚士・調理員・施設長・事務員・用務員・社員・パート、そして、保護者・地域の方々。
子どもを育てるすべての大人たちは、これらの役割を超え、子どもが自らの感覚や体験・労働を通して自然・ものの性質・生命の尊さ・食材や食の循環に気付けるよう、そして、したいと思う活動を自ら選べるよう、環境構成し、思考の補助線を引かねばならない。
「私は専門士だから」「私は調理員だから」という言葉が飛び交うダメ施設になっていないか?常に問い続けたい。
走りながら考えろ
産業・社会・人口・寿命の変化に合わせ、私たち子育て業界は、教育を更新しなければならない。言うことを聞く子を育てる時代が終わり、自分で考えて行動する子を育てる今の時代に、私たち教育者はどうあるべきか?考えることだけに時間を割いている暇はない。産業や社会は目まぐるしいスピードで変化するし、子ども達だってどんどん成長するのだから。さあ、私たち子育てを担う大人は、まずは「次の社会を創る子どもが経験すべきこと」をホンキで考え、機会を創り、ときに修正する…そう、走りながら考えるしかないのだ。