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保育=幼児教育
年長児は「協同的な学び」を重視して活動しております。「協同的な学 び」とは言葉を紡ぐ体験カリキュラムで、自分たちの言葉の力を駆使して遊 びを通して表現する、友達と問題を相談して、話し合いで問題を処理でき る。同じ感動体験でも自分の感じ方と友達の感じ方に違いを覚え、それを基 におしゃべりできるようになることを目指します。 また、園舎裏の森と山を利用して「森の保育」を進めております。 森の保育の目的は1自然を体験する。2森の動植物を尊重しつつ自然を感 じる。3四季を感じる。4観察力をつける。5こどもの運動力、感覚、言 葉、想像力、主体性、協調性を育てる。があげられます。 さて、小学校では、どの学習においても、言葉に耳を傾け、言葉で表現 し、言葉で考え、言葉で対話し議論することが不可欠です。小学校は、友達 と十分に考えを出し合うことによって、知を磨きあいながら、学習を深めて いく場といわれています。 幼児期までは遊びのなかに課題が生まれてきます。言葉で考えることも、 話し合うことも遊びや生活に密着した課題です。こどもがそこに自分にとっ て意味のある課題を見つけるとしたら、遊びであっても、その課題の解決に かって友達と一緒に、言葉で考え、その考えを言葉で伝え合い、理解した り納得したりしていく過程を、こどもにとっての学びのプロセスと捉えら れ、遊びの中で育った力は、小学校以上の学習を支える大きな力となってい くのでしょう。 言葉というと、どうしても、挨拶などができるか、言葉ですらすらと話せ るか、聞く態度が良いか、文字を知っているかなど表面的なことに目がいき がちです。場合によっては、このような形だけを強制してしまいがちです。 みんなで静かに聞くことの心地よさ、みんなで聞いて考えることの楽しさ、 自由に話し合うことの面白さなど、こどもの内面をとらえた保育が、小学校 教育の基盤としても求められています。 以上のことを踏まえ保育を日々進めております。