「ただいまー!」と朝、お家から帰ってくるひだまりの子どもたち。
子どもがありのままの自分でいられる保育園づくりをしたいという思いで、オンリーワンの保育園を立ち上げました。
人の評価に惑わされず、しっかりと“自分”をもった大人に、そして自己肯定することで人を愛せる大人になってほしいと願っています。決して何かを身につけさせるとかやらせるのではなく子どもが遊びを選んで、制止されずに満足するまで楽しめる環境を心がけています。
保育者が決めた時間にいっせいにトイレ、食事という場面はありません。その子のリズムやしぐさを見て誘っていくのです。
保育者がわらべうたを歌い始めました。どこからか聴いている子が集まってきていろいろな遊び歌を楽しみます。その時は遠目で見ていた子がある時ひとり遊びで保育者の動きを真似て口ずさんでいる姿が見られます。とても素敵な表情です。さりげなくうなずいてあげることで、その子は人が大好きになります。
大正・昭和期の幼児教育の父、倉橋 惣三著の「育ての心」にこんなことが書かれてあります。
「子どもは心もちに生きている。その心もちを汲んでくれる人、その心もちに触れてくれる人だけが子どもにとってはありがたい人、嬉しい人である。子どもの心もちは極めてかすかに、極めて短い。濃い心もち、久しい心もちは誰でも見落とさない。かすかにして短き心もちを見落とさない人だけが 子どもと共にいる人である。・・・省略・・・多くの人が原因や理由を尋ねて、子どもの今の心もちを共感してくれない。・・・その子の今の心もちにのみ、今のその子がある。」 保育の原点に戻れる言葉です。
私たちは決して新しいことをしようとしているのではなく、「本物を大切にしてゆっくりゆっくり歩もうよ」という思いでいます。この思いに共感し、応援や協力をして下さった皆様に感謝するとともに何より、ゆめの森の保育を選んで下さった保護者の方々に御礼申し上げます。 これからも保育の実践を重ね、一歩一歩進んでいきたいと思っています。