野戸谷 睦
函館盲学校は、令和7年に130周年をむかえる北海道内でもっとも歴史のある特別支援学校です。道南地区に在住する見えづらさによる学習上、生活上の配慮が必要な幼児児童生徒の力を最大限に伸ばす学校として、地域の皆様のご支援もいただきながら、長い歴史を刻んでまいりました。
今年度も本校の学校教育目標「自ら、学ぶ子 心を伝える子 活動する子 を育てます」のもと、在籍する一人一人が「学ぶ楽しさ」を実感し、「函館盲学校で学んでよかった」と感じる授業、学校生活を教職員全員でつくってまいります。
本校でも昨年までにICT環境が整備されました。以前より、道内の盲学校には学校間を結ぶオンライン回線が設置され、学校行事や授業の合同実施に取り組んでおりましたが、新たな整備により、これまでにないチャレンジもできるようになってきました。道内での交流の充実に加え、道外の学校との交流も活発に行われはじめました。
また、最新のタブレット端末には、学習を支援するアプリも数多く存在します。こうした端末の活用は、これまでの視覚補助具とともに、在籍する子どもたちの学びを大きくかえることでしょう。ICTによる視覚障がい教育への可能性を探るべく、北海道教育委員会、各企業とも連携した実践研究もはじまっています。
新しい学習環境は、子どもたちの学びを支え、よりよい方向へ進むための基盤となることでしょう。私たちは、これまで培ってきた視覚障がい教育の専門性の上に、新しい環境も加えつつ、豊かな教育活動を実践してまいります。
今年度も引き続き、児童生徒、保護者、地域の皆様の期待に応える笑顔あふれる元気な学校をつくってまいります。学校の様子は、ホームページに随時掲載いたします。どうぞ学校の取り組みをご覧ください。