平成の時代から令和の時代になりました。
テレビでは、暗いニュースがよく報道されています。京都アニメーションの放火事件 2019年7月18日(死者35名、負傷者34名)、川崎殺傷事件 2019年5月28日(死者2名、負傷者18名)。過去にさかのぼりますと、秋葉原通り魔事件 2008年6月8日(死者7名、負傷者10名)、付属池田小事件 2001年6月8日(死者8名、負傷者15名)。
2018年12月内閣府の調査により15歳から64歳までの、ひきこもりが全国で約115万人いることがわかったことです。これは、データー上ですので、実質は、もっと多い数になるのではないでしょうか。
学校現場では、いじめ、不登校等の問題が起きています。学校の先生も指導に悩まれ不登校になられている先生もおられます。良い解決方法がみつからないのでしょう。このように、様々の大きな社会問題が起きています。
幼児期に、どう過ごされたのでしょうか? 目に見えない「心の力」育っているでしょうか?
子ども中心育児法で育ちますと、自己中心的、身勝手衝動的、我慢できない、すぐにキレル性格になります。甘やかせるとこうなります。このことが、生物学の学問からも言えます。
自己抑制的育児法で育ちますと、親に依存心を持たない、自律的性格になります。これにより、学校適応性良好、社会貢献度が大きく期待されます。
今、起きている問題は、形に表れています。目に見えているものを何とかするのではなく、目に見えていない部分にフォーカスしないといけません。
根っこが大切になってきます。目に見えないものを大切にする。(非認知能力)
教育は、詰め込みの教育よりも、考えて問題解決する力が必要です。その為にも、幼児教育の重要性があります。この時期にしっかりとした人間感覚・社会感覚・自然感覚・習慣形成を身につけましたら、子どもは自然に自立します。
幼児期に「感性」を身に付ける必要があります。本物と出会い、美しいものを観て、美しいものを聴いて、美味しいものを食べて(旬の物など)、美しいものに触れて五感で感じます。
幼児教育は、家に例えますと、基礎工事の部分です。土台がしっかりとしていないと、立派な柱を建てましても崩れます。家の基礎は、家が建ちましたら見えなくなりますが、一番大切です。従いまして、幼児教育は高校・大学受験に比べまして目立ちません。保育園・幼稚園ですべてが決まるのです。土台です。桜の花が綺麗なのは、土の下で大きな根っこがあるからです。根っこがないのなら花は咲きません。人間も同じようなことが言えるのではないでしょうか。人間力が不可欠です。
私は、中学校、高等学校の教師をして参りました。生徒と接する中で、運動、勉強、道徳など小さい時期からの教育が不可欠だと気付きました。 子どもには、夢と希望の可能性があります。それを引き出すのが私達、保育に関わる人間の仕事です。しかし、ご家庭の協力なしでは、子どもは成長しません。車で例えますと、両輪でなければいけません。
これからの時代は、『心』を育てることが不可欠です。「物」の時代は終わりです。AIの技術が進みますと、人間がおこなう作業(仕事)が減ります。しかし、人間でしか出来ない志事(しごと)があるのです。そのため、人間教育が必要になってきます。「三つ子の魂百まで」と言われていますように、幼児期で人生が決まるのです。
著書にもありますが、「子どもの未来が楽しみになる幼児教育」を実践しています。
『志』がある教育、保育、子育てが日本の未来を開いていきます。