幼稚園は子ども達が初めて踏み出す小さな社会です。
お友だちや先生とたくさん遊び、様々な体験をし、「幼稚園大好き!」
この気持ちこそ、自己を表現できる安心の場となります。子ども達の光る個性を大切に、共に喜び悩み、感じる心を育んでいきます。
八幡聖母では「進んで挨拶のできる子」を育てています。毎朝園門での挨拶から一日が始まります。おはよう・ありがとう・ごめんね・・・言葉は大切なコミュニケーション、人と人が繋がるきっかけです。当たり前の挨拶も自ら声を出すことは恥ずかしかったり、勇気がいるものです。
しかし私たち大人が手本となり、気持ちの良い挨拶を交わすことが子どものやってみようの背中を押します。
「頑張って」と友だちに応援してもらったら嬉しいものです。次は自分が「頑張って」と嬉しさのお裾分け。この勇気や喜びが自分の気持ちを言葉に出せる自信となり、心の成長になります。コロナ禍を経験した今だからこそ、繋がる素晴らしさを伝えたいものです。
また子ども達は朝と帰り・食事の時、お祈りをします。お友だちの病気が早く治りますように。地震でお家が壊れたり、家族を失った人たちが一日でも早く笑顔が取り戻せますように。お祈りを通し、思いやりや慈しみ、感謝、そして命にも目を向けられる心が育ちます。世界にはいろいろな境遇のお友だちがいることを知り、みんなで笑い合える日を願える子どもになってほしい、小さいからこその気づきがあると信じています。
幼稚園は子どもだけではなく、お家の方も一緒に楽しむ三年間であってほしいと願っています。皆で子どもの育ちを応援できる温かい場となるよう努めてまいります。