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3歳児
初めて親の元を離れ不安でいっぱい。
第一子の子については親子共々不安です。
そんな状態だから包み込むような受容が肝心です。
ことばがまだ自由に操れないので、意思を表現することが未熟で、つい手を出してしまったり足を出してしまったりします。
あっちで「エ~ン エ~ン」こっちで「エ~ン エ~ン」。
教師は一人を背負い、一人を抱っこ、 両手にはしがみついてくるこどもたち。
それでも「幼稚園が楽しい」と感じられるような保育を主眼としていきたい、と思います。 -
4歳児
3歳児に比べると急に大人になったような感じがします。
視野も広がり、ことばも達者になってきます。
仲間との関りも急速に上達していきます。
物の貸し借りやゲームなどにも約束事がおり込まれてきます。
そうすると、結構自己主張が強い子とそうではない子とのバランスが崩れ、力関係が顕著に表れてきます。
そんなときに、いつでも声の大きいものが利益を得るようなことのないように、 また周囲の圧力に声が出なかった子が自分というものの存在を強く 意識し、自分の気持ちを堂々と相手に伝えられる内面の育ちを重要視したいと思います。
この時期は仲間を欲し、知的な遊びが盛んになるときでもあり、 その分いざこざも増えてきます。
仲間との感情のもつれで悩んだりもしますが、乗り越えていけるように最大の援助をしたいと思います。 -
5歳児
私たちが主役。 幼稚園での生活ルールは完璧にマスターしています。
新入園児をリヤカーで送迎したり、ペアを考え、 年長としての意識を強くすることが大きな喜びとなります。
運動会では自分で挑戦目標(跳び箱・縄跳び・登り棒・雲梯・et c)を決めて披露します。リレーやタイヤ取りなどの競技では、一 人一人が全力を出し切り、力を合わせていくことで仲間意識を強くし、クラス意識を強めます。勝敗に拘るのではなく、そういったことから視野を広げ、他のこどもとの心のありようを探る手がかりとなります。
3学期には「劇」をやります。 セリフは自分たちが言いやすいように直したり、大道具・ 小道具も自分たちで作ります。そうした過程の中で仲間と同じ目標 を共有することによってさらに深い仲間意識が構築されます。
仲間の存在があって自分の存在があることを、すこしでもどこかで感じて欲しいと願っています。そして卒園です。