VUCAの時代を生き抜く子どもたちへ
自他ともに愛し、五感を使いあらゆる経験から学びを得て、
どんな時代でも希望の光となり
いかなる変化をも受け入れ、挑戦することで『新しい自分』と出会おう。
戦後、私たちの国は世界に類を見ないほどの著しい経済発展を遂げました。
今日では世界で最も安全で平和な国、日本。
当たり前のことのように生活し、仕事ができる環境があるのは、とても恵まれたことだと感じています。
これは紛れもなく、先人達がより良い社会を目指し、熱意を持って、並々ならぬ努力を重ね、築いてこられた賜物であることは明らかで、常に私たちはそのことに感謝し、理解しておかなければなりません。
しかしながら、物質的に豊かになった現代において一方では少子化や核家族化により地域における人間関係の希薄化、モラルの低下など、地域社会の教育力は一段と低下し、子どもたちの自己肯定感の低さも顕著に表れるようになりました。
物が満ち足りた世の中になりましたが、心が満たされない、国民の幸福度が低い先進国の一つになってしまったことも事実です。
そんな中、今後さらにデジタル化が進み、バーチャルの世界が身近となり、社会の仕組みが勢いを増して変化する時代が確実にやってきます。
私たち人間は出来ることなら安定した利便性の高い環境を好む生き物で
あると思いますが、その状況に慣れ親しみ依存してしまうと、
何か大きな変化が訪れたときに、その変化に対応できず、本来の姿を取り戻すまで長い年月を要してしまう危険性があると感じています。
(変動)Volatility、(不確実)Uncertainty、(複雑)Complexity、(曖昧)Ambiguity
これらの意味の頭文字を並べてVUCAという言葉が出て久しくなりますが、まずは、この言葉をポジティブに捉えることが重要だと考えています。
現状を把握し、その変化を受け入れ、挑戦することにやりがいや、生きがいを感じることで、人生においてもその価値が裏付けされるものだと思います。変化こそが自己を成長させてくれる。
挑戦している過程で成長を感じられ、さらに自己への探求は続くものだと信じています。
限りある人生の中で、挑戦できることは幸せであること。
次代を生き抜く子どもたちと挑戦することの大切さに触れ、一緒に考えていきたいと思います。