-
あそびを大切にする教育及び保育
乳幼児期の教育及び保育の目標に「集中する力と友達作り(よい人間関係)」があげられますが、これらは、すべて遊びを通じて養われます。つまり毎日のこども園生活の中で整った保育環境の中で「いろいろな遊び」の経験がその子どもの成長を促します。 特にこの時期は配慮された保育環境においてどれだけ遊びに集中できるかが大切です。子どもは、豊かな遊びを通じて人の「生きる力」を身につけていきます。
乳児・幼児ともその保育室には、いろいろな遊びのコーナーを用意しています。
本物志向のヨーロッパの木のおもちゃを中心にそれぞれの年齢の子どものサイズにあわせた木製のキッチンセットやままごと。お世話あそびのための赤ちゃんや子どもの人形。汽車セット・文化的観点から子どもにとって選書したよい絵本。ひもとおしなど指先をつかっての遊びのコーナー。いろいろな種類のパズル。能力だけでなく時には、運で勝てるヨーロッパのカードゲームなどいろいろなカードゲームのコーナーがあります。もちろん、粘土や折り紙をしたり塗り絵を描くことをできるように配慮しています。 -
よい絵本について
よい絵本には、作家や詩人、文学者が洗練し選び抜かれた心のこもった言葉で書かれた物語や詩がたくさん詰まっています。1話1話の絵本にはファンタジーの世界が語られています。つまり、よい絵本にはすばらしい物語と絵がそのなかにあるのです。
保育教諭が子どもたちに絵本を読んであげるとそのすばらしい言葉が、日頃お世話し生活をともにしている保育教諭の口から語られます。子どもは絵本が大好きです。すぐれた絵本は子どもにたくさんの恵みをあたえてくれます。
よい絵本について02
絵本は(1)絵(2)言葉(3)物語りで構成されています。子どもは絵本を読んでもらいながら、一生懸命に絵を見ています。絵本の絵は、美しいものへの感性を育てます。よい絵本は、美しい言葉によってつづられ子どもの言葉をはぐくみます。言葉は、自分で考えたり、思ったり、学び、伝えあうためのものです。言葉が豊かになることは、思いが豊かになることです。人が人らしく生き、社会のなかで人とかかわりをもって生きていくうえでとても重要なことです。こども園の大好きな担任(家庭では親)に読んでもらうことでその物語が子どもの心の中でファンタジーの世界をつくりあげることができるのです。ほうりん認定こども園では、今を生きる子どもの心に寄りそい、生きようとする子どもの心を励ましていけるような、そんな絵本を保育の中で子どもとともに楽しんでいきたいと考えています。 絵本のすばらしい世界が保育教諭の声で、保育教諭のことばとして耳に聞こえ語ってくれたお話しとして子どもの体のなかに少しづつしみこんでいくのです。ほうりん保育園グループでは、保育士(身近な大人)が読んであげるからこそ絵本が子どもたちにとってかけがえのない大切なかかわりをもち重要な役割を保育のうえで果たすと考え、毎日よい絵本を子どもたちに読み聞かせています。また、子どもたちと楽しんでいる絵本のものがたりを単に絵本の中だけではなく保育室のごっこあそびや積み木コーナーなど子どもたちの遊びの中でその世界を楽しんでいます。 -
わらべうたについて
世界中で乳児・幼児の時期に積極的に「わらべうた」が取り入れられています。
小さい時期に身近な人の肉声とぬくもりを通して伝えられる「わらべうた」…これが子どもの心と感性と身体の発達にとってどんなにか大切なことか…
日本でも近年、「わらべうた」が子どもの育ちの観点から見直され、ほうりん保育園グループでも保育の中に取り入れてきました。
遠野(岩手県遠野市)伝承のわらべうたを保育士が学び、一人一人の子どもと向き合う保育を取り入れています。
わらべとは庶民のこと。昔、文字を知らなかった庶民はわらべうたを伝承して子育ての方法を伝え続けたと言います。今の時代だからこそわらべうたが保育に必要と考えています。「『遊び唄』は、体を育て身軽に動けるように、大人として人と共に生きていけるように育てる唄、『呼びかけの唄』は、五感を育て心の豊かさを育む唄、『はやし唄』は、躾けや礼儀作法を教え、人に負けない知恵を育てる唄、この3つが混ざり合い、子どもを励まし喜ばせながら、子どもの暮らしを支えてきました。先人のたくさんの知恵と生きる力でこころも体も健やかな子どもを育てていきます。