本園は、昭和48年(1973年)に開園しました。長い年月,子ども達の健やかな成長を見守り続けてきた園舎と
園庭は、とても趣があります。また自然豊かな地域であり、園のそばには多摩川が流れています。園外保育に出かけ
土手を歩くと、ここちよい川風に迎えられ、耳を澄ませると鳥のさえずりが聴こえ、子ども達からは「遊びに来たの?
って言っているよね」と楽しい会話が聞かれます。園庭は四季を感じられる樹木そして花々に彩られ、だんごむし、
てんとうむし、ちょうちょ等、虫たちにも出会えます。子ども達にとって、うさぎやかめ、めだかも友達です。
人は自然と共存していく、そして‶すべてのいのち″は、かけがえのないものであることを、小さなこころで感じとっ
ています。
幼稚園は学校教育のはじまりです。小学校は教科を通して学びますが、幼稚園は環境を通して学びます。子ども達は
「ふ~ん」「おもしろそう」「やってみたい!」と、こころを動かしながら遊びます。ひと、もの、ことと出会いなが
ら、自分の世界を広げるのです。子ども達は、廃材を使ってお菓子を作り、ケーキ屋をオープンしたり、鉄棒や縄跳び
等、少し難しいことにも取り組んだりしています。夢中になって遊ぶことは本当に素敵なことで、大好きな友達や、あ
りのままの自分をわかってくれる先生達と一緒に、緩やかに流れる時を重ねながら、たくさんのことを学んでいます。
豊かな遊びや生活を通して、友達がいることの心地よさも感じています。
幼児期から多様性を受け入れ。互いの良さを認め合い、育ち合う喜びを感じてもらいたいと考えています。
私たちは、ご家庭で大切に育てられたお子さんをお預かりしています。幼稚園がお子さんにとって、家庭と同じよう
に居心地がよく安心して自分を表せる場となるように、温かく一人一人の個性や特性を受けとめています。子ども達の
何気ない表情や動き、ことば、そして言葉にはならない こころの声に寄り添います。また、子ども達の前日の様子
や、今遊んでいる姿を見ながら何を楽しんでいるのか、この遊びはどのような学びにつながるか、援助は必要かどうか
等、子ども達と一緒に遊び、時には見守りながら細やかに関わっています。その繰り返しが子ども達の健やかな成長、
生きる力を育むことにつながるのです。
4.5歳児共に少人数の学級ですが、だからこそできる保育が、まさにここにあります。子ども達をど真ん中に、わ
くわくどきどきの学び合い育ち合いの保育を進めています。子ども達の育ちは、点数がつけられませんが、私たちは
原石のような可能性を引き出し、心豊かなひのっ子の育成に愛情と力を注いでいます。子ども達の成長を喜び合い、誰
もが幸せ(ウェル ビーイング)を感じられるように、みんなの笑顔が溢れる、みんなに親しまれる園になる努力を続
けています。幼稚園全職員、保護者、地域の皆さん、みんなが『第四幼稚園 こころの根っこ伸ばし隊』です。
今を生きる子ども達の一番の理解者として、共に歩んでいきましょう。