幼児教育を木に例えるなら、根を育てる教育だと言われています。それは、「心」や「意欲」「態度」を育てることであり、人格形成の基礎を培う時期だということです。
様々なものを見て心を動かす感性や、身近な環境に自ら見たい、触れたい、やってみたいという意欲や、自分でできることは自分でする、約束を守るなどの態度を育てるのです。これらは、“遊びを通して”、“環境を通して”育つものです。教え込んだり、叱ったりして育つものではありません。では、どうやって育つのでしょうか。それは『プラスの原体験』を経て育つと言われます。例えば、“友達っていいな~”、“仲よくするって楽しいな”という原体験があるからこそ、少々自分の考えを抑えてでも人と関わろうとするのです。それを、「仲よくしなさい!」「譲ってあげなさい」と叱ったり、教えたりしても身につくとは思えませんよね。ですから、幼児期には言葉で教え込むより、“楽しい”、“面白い”、“うれしい”といったプラスの原体験が必要なのです。こういったプラスの原体験があると、我慢すること、問題を乗り越えることができるのだと思います。
幼児期に好きな遊びや好きな友達に出会い、とことん遊び込み、人と関わる力をつけ、知的好奇心を育むことで、「心」「意欲」「態度」が育つのだと考えます。そして、このことがやがて学校生活の基盤となり、その後の人生に大きく影響します。そう考えると、遊びはやはり、幼児にとってなくてはならないものですね。遊んで、遊んで、プラスの原体験を積み重ねていって欲しいですね。
いけじり幼稚園では、そのような“遊び”をとことん楽しめるような生活の場づくりを目指しています。このホームページをご覧いただき、子ども達の遊んでいる姿を見ていただき、子どもが遊びの中で“面白い”と感じていることを一緒に見つけていきましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。