おくどスマイル保育園は、平成31年4月に開園した0~5歳児合わせて102名定員の認可保育園です。自然豊かな葛飾区奥戸の地にあり、子どもたちの元気な声であふれています。
園の特色として、第一に、食育活動として農業体験ができる環境が整っていることです。園のすぐ隣の畑の一部でじゃがいもやさつまいも、枝豆などの栽培を保育者と一緒に苗の植え方や種の蒔き方、収穫時期など畑活動に関する知識を「畑の先生」と慕っている法人常務理事に教えていただいています。また、園のベランダでも、「畑の先生」に指導していただきながら野菜を栽培し、自分たちでお世話をしながら観察しています。収穫した野菜は、お土産として持ち帰ったり、給食で提供したり、栄養士の指導の下クッキングをして食します。自分たちで土から掘り出した野菜には特別な思いがあり、いつも以上に美味しそうに口に運んでいる姿があちこちで見られるのです。
畑の活動を通して伝えたいことの中に、土の中で栄養を摂って大きくなった野菜を調理していただく。そこには野菜を育てる人や調理する人の存在があることに気づいて感謝しながら食べることや、残さずに食べることで物を大切にする心が育つことも願っています。
第二に、同法人運営のスマイルホーム西井堀(特別養護老人ホーム)との連携により、お年寄りとの交流が容易に実施できることです。現在コロナ禍で実際には交流を持つことが出来ませんが、ホームの入居者様が作ったかごを園児が遊びの中で使ったり、いただいたお礼に子どもたちもプレゼントを作って渡したりと、優しい思いやりの気持ちが育つことに繋がっています。
教育の面ではリトミック、英語、運動遊びを専門の講師の指導の下、行っています。リトミックは2歳児以上、英語と運動遊びは3歳児以上で取り組んでいますが、その時間は、強制で行うのではなく、その日その子の様子を見ながら進める方法で対処しています。
子どもは、自ら育つ力を持っています。保育者たちは子どもの育つ力を信じ、“いつもここで見ているから大丈夫だよ”というメッセージを発信し続け、乳児期には日々の小さな「できた」の積み重ねを育んでいくことで、幼児期には子どもたちが自らやってみようと思ったことに取り組めるよう後押しし、困っているときには、“どうしたらうまくいくかな?”と子ども自身で考えさせ、必要な時にはそっとさりげなく援助しながら、自主性や自立心、想像力や創造力を育んでいきたいと思います。子どもたちが、“今日は何をしようか?”“明日はこんなことがしたい!”とワクワクするような毎日を過ごせる保育環境を整えていきたいと思います。
また、保護者の方にとっても安心してお子さまを預けられる場であり、ホッとできる居場所でありたいと思います。
子どもたちが、卒園してからも、園生活で培った経験が、心の中に残ることを信じて、職員一同、心を込めて保育に励みます。