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育児担当制対象:0〜2歳
わたしたちは、子どもたちを誕生時から「ひとりの人格」としてとらえ、遊びのときだけでなく、ミルクを飲むとき、食事をするとき、排泄をするときも、教育的配慮が必要であると考えています。このような考えにもとづく取り組みの一つが、ハンガリーではじまった育児担当制です。
乳幼児期の心の発達には、愛着の形成が大前提です。
愛着とは、子どもが特定の他者に対して持つ情愛的な絆のことです。愛着の形成は、子どもの人間に対する基本的信頼感をはぐくみ、その後の心の発達、人間関係に大きく影響します。この愛着関係を豊かに育むことを目的としているのが、育児担当制です。
園では、保護者に代わる担当の保育教諭が食事、排泄、睡眠の際に、子どもたちの体調や生活リズムや発達に合わせた援助を行います。
このような取り組みを通して、子どもたちは安心感を得、「自分が常に見守られ、受け容れられている」という感覚を養い、保育教諭との愛着関係を形成し、自尊感情を育みます。このような毎日の受容的・応答的に行われる保育・教育の経験が、子どもの意欲や主体性を育み、豊かな感性としなやかな思考の土台となると考えています。 -
ピラミーデ(幼児教育法)対象:3〜5歳
わたしたちは、この時期の子どもたちの思考や感性を豊かに養い、意欲を持って繰り返し挑戦する力を育み、自分で選択して決断できる力を身につけるために、ピラミーデを導入しています。
ヨーロッパでもっとも権威のあるオランダの教育評価機関Citoで開発されたピラミーデは、子どもたちが豊かにに発達できる安全な環境づくりを大切にし、遊びや自立学習を通じ、子どもたちが自分で感じ・考え・選択して決断できる自己解決能力を養うことを目的としています。
愛着とは、子どもが特定の他者に対して持つ情愛的な絆のことです。愛着の形成は、子どもの人間に対する基本的信頼感をはぐくみ、その後の心の発達、人間関係に大きく影響します。この愛着関係を豊かに育むことを目的としているのが、育児担当制です。
具体的な方法としての特徴は、「テーマ性のある遊びが準備されたコーナーで、遊びを中心に子どもが 自ら遊びを選び展開していく保育」と、「毎月のテーマにそって保育者指導のもとで展開されるプロジェクト活動というカリキュラムに基づいた学習」という二つの教育方法のバランスの中で構成されています。
当園は2015年にCitoより「ピラミーデ(旧ピラミッド・メソッド)」の認定を受けました。園では、幼稚園教育要領と保育所保育指針に基づいて大阪市が策定した「就学前教育カリキュラム」を基に小学校教育への見通しを持ち、遊びの中で学びの芽を育んでいます。
発達領域をおさえた毎月のテーマと、コーナー遊びを中心にデザインされた保育環境の中で、子どもが安定した情緒を保ちながら「考える力」を養い「自己コントロール力」を身につけ「表現力」を学んでいます。
保育者主導の一方的な保育の展開ではなく、一人ひとりの子どもが、保育者の援助の下で主体性を発揮して活動を展開できるような、子どもの立場に立った保育を大切にしています。 -
生活のリズムと日課
園では、ご家庭の協力を頂き「早寝、早起き、朝ごはん」を基本に、心地よい生活リズムを身につけていくことを目指しています。「生活のリズム」が整うと、子どもたちの心身が安定し、食欲が増し、物事に取り組む意欲が生まれるからです。とりわけ、寝る時間と朝ごはんは、その日の子どもの体調を大きく左右します。
子どもたちが「心地よい生活リズム」を身につけるためには、大人が真剣になって取り込むことが必要です。時間のない時は、ご飯とお味噌汁だけでも構いませんので、朝ごはんは必ず食べさせてあげてください。
園では「心地よい生活のリズム」を育むために、「日課」を立てています(0〜2歳児)。「日課」は、個々の発達やお家での生活リズムを基にたてられたクラスのスケジュールであり、子どもたちの成長や変化に合わせて毎月見直しています。また、よりよい「生活のリズム」は、園の取り組みだけで成り立つものではなく、ご家庭での協力が不可欠になってきます
この「日課」を保護者の方と共有し、ご家庭と園とで取組むことで、子どもたちによりよい「生活のリズム」を確立できるとわたしたちは考えています。お子様のよりよい「生活のリズム」を身につけられるよう、ご家庭でのご協力もお願いいたします。