後悔しない保育園の選び方について事前に確認しておくべきポイントを解説

後悔しない保育園の選び方について事前に確認しておくべきポイントを解説

保育園選びは、子どもにとっても親にとっても重要なイベントのひとつです。
保育園にはさまざまな種類がありますが、後悔しないためのポイントにはどのようなものがあるでしょうか。本記事では、保育園選びのポイントについて解説します。

保育園を選ぶときにチェックしておきたいポイント

保育園を選ぶ際には、自宅から通いやすい近さにあるかという立地条件だけでなく子どもを安心して預けられるよう、さまざまな観点から情報を収集し、総合的に判断をしなくてはなりません。
入園後に後悔することのない保育園選びを実現するために確認するべき具体的な観点やその理由について、詳しく解説します。

保育園の立地や通いやすさ

まず挙げられるのが、保育園の立地と通いやすさです。毎日通うこととなるため、送り迎えが負担になってしまうような立地の保育園を選んでしまうと、生活や仕事に影響がおよびかねません。通勤経路の途中にある、自宅や職場から近いなど、通いやすさの条件は人によってさまざまです。
ただし、勤務先近くの保育園へ預ける場合、通勤時の満員電車で通わせるのはあまり現実的ではないかもしれません。よく検討する必要があるでしょう。

また、自然が豊富な場所で子どもを育てたい、幹線道路の近くは避けたいなどの希望がある場合には、周辺環境なども気にするべきポイントとなります。園の周囲の環境と交通の便などを総合的に考えて、申込み先を検討しましょう。

保育園の環境

立地条件だけでなく、保育園の体制や生活環境もチェックするポイントになります。預けた子どもが伸び伸びと遊べる環境が整備されているか、子育てで困った時に相談ができる体制が整っているかなど、情報収集の時点で広く確認しておく必要があります。
園内や保育士の雰囲気など、実際に保育園を見学してみないと分からないことも多々あるので、園見学は必須で行いましょう。
>>保育園の見学で確認するべきポイントとは?準備すべき物や注意点を解説

保育園の教育方針

保育園の教育方針は、子どもの成長に欠かせない要素のひとつです。
各家庭で重要視する教育方針はさまざまですが、園の方針に納得できなければ毎日預ける上でも不安がつきまとう可能性も考えられます。

見学時の質問などを通して、教育方針について納得がいくまで確認すると良いでしょう。

保育時間や料金をはじめとした利用のしやすさ

何時から何時まで預けられるのか、延長保育ができるのかを確認しておくことも、重要なポイントです。
勤務時間や残業があった場合のことも考えて、働き方にあった保育園を探しましょう。
また、保育料についても、あらかじめ確認が必要です。

保育料が高額であれば、生活していく上で大きな負担となる可能性もあります。認可保育園は自治体や世帯収入等によって保育料が決まりますが、認可外保育園は運営する園が独自に保育料を決められるため、園によって料金が異なります。
認可外保育園に預ける場合は、保育料やその他かかるサービス料などをしっかりと調べて比較・検討しておきましょう。

持ち物や保育園で提供しているサービスの充実度

保育園に日々持って行かなくてはならない持ち物も、比較する際にポイントとなり得るでしょう。
例えば、おむつや寝具、エプロンの持ち込みについては、保育園によって対応が異なります。また、おむつについては持ち帰りか園廃棄かも確認しておきましょう。
手ぶら登園』などの定額サービスを導入している保育園なら、おむつ(サービス内容によっては寝具・エプロンも)を保護者側で準備する必要がなくなり、その分登園準備が楽になります。

登園準備の負担や、持ち込む荷物をできるだけ減らしたい場合には詳しく確認しておくと良いでしょう。

年間行事

保育園では運動会や発表会など、さまざまな年間行事が催され子どもの成長を確認できる良い機会となっています。

一方で、保育園の行事を運営するための手伝いについて、保護者に求められる場合も少なくありません。
普段仕事をしている保護者にとっては、大きな負担となりかねません。年間行事の有無や、その準備に関しては見学時などに詳しく話を聞けると良いでしょう。

利用者からの評判や口コミ

外観やホームページの雰囲気は綺麗でも、実際に預けてみないと見えてこないことはたくさんあります。園見学はもちろんですが、他の保護者からの口コミや評判なども園の実態を知る良い方法です。
匿名情報なので真偽に不安がある・そもそも口コミが見つからないという場合は、「第三者評価」を参考にするのもおすすめです。

「第三者評価」は自治体が認証した第三者機関が、公正・中立な立場で保育施設等の評価を行っているもので、評価結果は自治体ホームページ等で公開されています。
保育士・利用者へのアンケートに基づいた客観的な評価が行われているので、気になる園があれば第三者評価が行われているかどうか、一度チェックしてみてください。

保育園の選び方

先述した比較検討のポイントを踏まえながら、具体的な保育園の選び方についてご紹介します。保育園を選ぶ際の手順に沿って解説するため、ぜひ参考にしてください。

まずは保育園選びの優先順位を固める

まず、申込み先として選ぶ保育園の条件について、優先順位をつけることからはじめましょう。
保育園を選ぶ際に、こだわる条件や欠かせない条件について家族で整理し、優先順位を決めていくとスムーズに進められます。

自治体などを活用して正しい情報を入手する

次に、自治体の窓口などを活用して情報収集を行います。基本的に認可保育園の入園可否を左右する指数に関する情報や、定員数、必要書類などの情報は自治体の窓口で確認することとなります。

また、自治体や保育園のホームページなどで得られない情報は、実際に保育園を見学した際に確認をしたり、質問をしたりすることで収集していくと、より理想に近い入園先を選ぶことができるでしょう。
>>保活を進めるために役所で聞くべきことは?市役所を最大限に活用する方法を解説

保育園の種類の違いを正しく把握しておく

次に保育園の種類や特徴についても正しく把握し、希望する施設の候補を整理します。
具体的な情報に基づいて、子育ての方針なども照らし合わせながら申込み先を検討しましょう。

認可保育園

認可保育園とは、施設の広さや保育士の人数など、国が定めた基準を満たしていると判断された施設を指し、保育所といわれることもあります。
認可保育園に通う際の保育料は、所得など各世帯の状況に基づき自治体が決定するため、保育料が安く抑えられる傾向にあります。

認可外保育園

一方で、国の基準を満たしていないなどの理由で認可を受けていない保育園は、認可外保育園と呼ばれています。一概に、質の悪い保育サービスを提供しているわけでなく、院内保育園や企業内保育園も該当し、利用者ニーズに応えるために、国の定めた条件に当てはまらない形で運営をしている保育園なども含まれています。サービス内容や保育料の自由度が高いため、より充実したサービス提供のためにあえて認可外で運営しているという園も存在します。
保育料は、認可保育園と異なり、園独自で決めることができます。そのため、認可保育園に比べると割高になっている場合もありますが、すべての園が高いというわけではありません。

また、「保育の必要性の認定」を受けていれば、幼保無償化により利用料の一部が無償化されます。
認可外保育園は園によって保育料が異なるため、個々に正しく情報収集するのが重要です。

保育園の種類については、以下の記事で詳しく解説しています。
>>保育園の種類と特徴を理解して家庭にあった施設を選ぼう!

送り迎えがしやすいかどうかで選ぶのも重要

最後にご紹介しておきたいのは、送り迎えの視点でのチェックです。
送り迎えは毎日のことになります。
その送り迎えの負担を抑えられるように、自宅からの距離や通勤経路から外れるかどうかなどについて確認しましょう。
その他にも、駐輪場や駐車場の有無や広さなども、あらかじめチェックしておくと安心です。

納得の行く保育園選びには余裕のあるスケジュール管理も重要

保育園選びを進めていく上では、情報収集から実際の保育園見学など対応しなくてはならなないことが非常に多く、想定よりも時間がかかってしまうことも考えられます。

納得できる保育園選びをするためにも、事前にきちんとスケジュールを立て、チェックリストなどを用いながらタスク管理を行っていきましょう。
保活を進めていく上で重要となるスケジュールについては、以下の記事で詳しく解説しています。
>>保活の年間スケジュールは?効率良く進めるためのポイントを解説

まとめ

保育園を選ぶには、チェックしておくべき項目が多数あります。
納得できる保活を進めていくためにも、スケジュール設定やタスク管理をきちんと行いましょう。

この記事の製作者

えんさがそっ♪編集部

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