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すきっぷの安全衛生・危機管理
普通救命講習を受講
すきっぷ保育園では、正規職員全員が各自治体消防署が実施する「普通救命講習Ⅲ 3時間コース(乳児・小児対象の内容)」を受講することで、救急車到着までの時間に、いち早く救命処置を施せるよう取り組んでいます。
普通救命講習Ⅲは、乳児や小児の救命救急に特化した内容で、人工呼吸や心臓マッサージ、AEDの使用方法等、専門の指導員による講習です。
普通救命講習Ⅲ受講後も、各職員の役割分担を踏まえた緊急時のシミュレーションを定期的に重ね、いざという時のための動作の確認を行い、大切なお子さまの命を救えるよう、日々努めています。
事故予防に関する研修の実施
不慮の事故は、依然として子どもの死因の上位となっています。すきっぷ保育園では、この不慮の事故により、大切なお子さまの命が危険にさらされることがないように、入職時研修や看護師による年間研修計画の中で、事故事例の検証や子どもに起こりやすい事故について学び、危険予知トレーニングを繰り返しながら、危険予知能力を高め大きな事故の防止に努めています。
各自治体で実施される研修等にも積極的に参加し、受講後は伝達研修によって全職員への周知に努め、危機管理に対する意識や知識を高めています。
事故報告の集計から再発防止に向けての対策を検討
すきっぷ保育園では、全ての園に危機管理委員を設置し、ヒヤリ・ハットの吸い上げとその共有による「軽症」事故発生防止の他、「軽症」事故については事故報告書を記載し、「重症」事故に繋がる可能性を遮断しています。
事故報告書は、事故の起こった日時や場所、各クラスごとの要因を集計することで、いつ、どのような場面で、どんな事故が起きているのか統計的に見出だし、再発の原因となる要因を分析しています。
その分析から、どのような対策をとることで再発防止に繋げることができるか職員間で話し合い、環境設定を変えてみたり、業務の流れを改めてみたりすることで、常により安全で安心できる環境を整えています。
一番怖いのは、園全体に事故を事故とも感じない風潮が広がってしまうことです。日々の安全は、日々の緻密な積み重ねがあってこそのことと認識し、毎日の努力を惜しまずに継続して取り組んでいきたいと考えています。
アレルギー対応
原因となる食物の完全な除去を原則としています。
不必要な除去による栄養不足、バランスの崩れを防ぐために、医師による診断をもとに除去を行います。
アレルギーのあるお子様同士の誤食を防止するため、お子様の持つアレルギーの原因となる食材全てを除去した「除去食」を提供します。
SIDS(乳児突然死症候群)予防
SIDSの発生率を高めると言われる「うつぶせ寝」はしないよう、「あおむけ寝」で安全な眠りができるよう徹底して取り組んでいます。また、「あおむけ寝」は、窒息事故を防ぐ上でも有効だと言われています。
SIDSの起こりやすい時期や年齢、メカニズムの他に睡眠中の危険因子等について、職員へ研修を行い知識を深めることで、睡眠中の確認の必要性の理解を深めています。
睡眠中の確認は、お子さまのわずかな変化も見逃すことのないように適度な明るさのもと、お子さまのそばに近付いて、胸郭の動きや顔色、体の向きなどを確認することで、各年齢に応じた確実な睡眠チェックを徹底しています。
うつぶせ寝になってしまった場合でも呼吸ができるように、0歳児の寝具は網状構造体ポリエチレンを芯材に用いた通気性の高い高機能マットを使用しています。 -
すきっぷの安全衛生・危機管理
全職員を対象にしたワクチンの費用負担
感染症の中には、発症初期の症状が風邪と似ているため、判断が付きにくいものもあります。感染症の診断がつかないままに無理をして、その結果、大切なお子さまにうつしてしまった、などということがあってはなりません。
すきっぷ保育園では、恐ろしい感染症からお子さまを守るため、全職員の一部ワクチンの費用を会社にて負担することで、その接種率を高め、職員による感染症の持ち込み、蔓延を防止しています。
感染症発生時の保護者へのお知らせ
感染症が発生した場合には、導入しているシステムを通して保護者の方へ一斉メールを配信致します。既に体調がおもわしくなくてお休みする場合やご旅行などで数日お休みする場合にも、登園せずして感染症の発生状況を把握することができます。
その情報により、初期段階での感染症の可能性を疑うことができ、早期にかかりつけ医を受診することで蔓延防止に繋げております。さらに、園の感染症発生状況をかかりつけ医にお伝え頂くことによって、正しい診断とお子さまの早期治療、重篤化の予防にも役立てて頂いております。
学校等欠席者・感染症情報システム登録
国立感染症研究所の推奨する「感染症情報システム」に、自治体を介して一部の園が登録しています。
この「感染症情報システム」によって、地域の流行状況を常に把握し、発症初期のお子さまの変化や消毒や清掃の強化など、園での感染症発生防止に繋げ、万一流行の兆しがあった場合には、いち早く察知して早期の蔓延防止を図っています。
非常災害時に備えて
地震や津波の他、集中豪雨などの自然災害を想定した避難訓練と初期消火を含めた火災予防訓練を定期的に実施しています。訓練を重ねることで、子ども達は慌てずに行動することができ、職員も素早く、的確に判断してお子さまを誘導、避難させることができています。訓練の後には必ず反省会を実施し、あらゆる場面に臨機応変に対応できるよう改善を積み重ねています。
飲料水や非常食を備蓄しています。非常食は、アレルギー27品目を除いた、緊急時にも安心して食べてもらうことのできる主食などで、実際に試食会も行い、安心とおいしさから厳選しました。衛生状態が不安な緊急時を考慮し、使い捨て哺乳瓶も用意しています。
食料品の他に、簡易トイレや防寒シート、ダイナモ多機能ライトなどの生活必需品を備蓄し、非常時に備えています。
独自の配信システムの導入により、通信混雑時の不通を回避し、災害時のお子さまの様子や避難場所をいち早く保護者の方々へお知らせすることができます。このシステムにより、非常事態でも安心をお届けすることができます。
モニターによる送迎者の確認
玄関は常に施錠された状態になっており、送迎含め来訪の方にはインターフォンを鳴らして頂くことになっています。インターフォンを鳴らして頂いた後は、モニターに映るお顔を拝見し、予めお知らせのあった送迎の方か、園に関係する業者の方か等確認させて頂いた後に解錠しています。
非常時を含め、お迎えの可能性のある方の顔写真を予め全員分、登録させて頂いております。お迎えの方が予めご登録頂いた方でない場合には、お子さまの引き渡しは致しておりません。やむを得ずご登録がない方のお迎えの場合には、保護者の方にお迎え変更等の確認をとらせて頂いたのちに、お子さまの引き渡しを行っています。
不審者対策
管轄の警察署に依頼し、定期的に不審者対応訓練を実施しています。訓練後は、建物の構造や職員配置等について警察の方に直接ご指導頂き、不審者の侵入を許さない工夫や万が一侵入された場合の対応方法等、実際の場面に生かせる訓練を行っています。
すきっぷ保育園では、不審者を制圧するために「特殊制圧警杖(警察庁装備資機材改善コンクールにて長官賞受賞)」という防犯用具を全園に設置し、専門業者に実際の使用方法等を指導して頂きながら、実演研修会も実施しています。 -
すきっぷ保育園の独自性への取り組み
子どもたちの「なぜ?」「すごい!」「知りたい!」を大切にしたい
すきっぷ保育園では、園児や保護者の方、地域の方から信頼を寄せていただき長く地域に根付いた魅力ある保育園にするためには『保育の質そのものが何より重要である』と考えています。
保育理念でもある『自主性や主体性を持った意欲溢れる子どもを育てる』という事から、園児に年齢以上の知識を詰め込むような早期教育は行わずに自ら発見し理解していくことを大事にしています。
その上で、皆さまに選んでいただける保育園づくりを積極的に行う方針でプリスクールや学習塾を運営する事業者ならではのすきっぷ保育園の独自性を出す取り組みとして英語活動や理科・科学の実験や制作を行うイベントを各園で実施しています。
英語で遊ぼう(毎月の保育活動にて実施)
俊英館の保育施設には、すきっぷ保育園以外にも、兵庫県で運営している西宮インターナショナルスクールがあります。
関東圏で開設しているすきっぷ保育園とは距離が離れているため、一緒に遊ぶような交流は難しいですが、『英語』というツールが二つの園を繋ぐ役割を果たしています。【英語で遊ぼう】の企画ですきっぷ保育園を回るのは、西宮インターナショナルスクールのヘッドティーチャーを始め、全員がネイティブ講師です。
ネイティブ講師は日本語を理解していますが、保育園内で敢えて日本語を使わないことで、「何を話しているのかな?」「先生と話をして仲良くなりたい!」といった子どもたちの不思議や意欲を引き出していきます。
フラッシュカード等の教具を用いて英語を教え込むのではなく、英語で歌ったり踊ったり手遊びをする中で、自然と英語に触れ、習得していくことを目的として、西宮インターナショナルスクールのヘッドティーチャーが、すきっぷ保育園に通う園児のためにオリジナルの年間計画を立て、毎月テーマに沿った内容で園児たちは英語に触れていきます。
からふるキッズ(年2回各園で実施)
【からふるキッズ】は普段の保育の中では経験できない内容で子どもが本来持つ
「なぜだろう?」(不思議・疑問)
「すごい!」(驚き・感動)
「知りたい!」(興味・関心)
という気持ちを刺激し、子どもの意欲が湧く体験を提供します。
毎年、テーマや実験・制作などは異なっており、様々な内容を取り上げていますが、姉妹園の保育士が集まって出した意見が盛り込まれたすきっぷ保育園共通のプログラムになっています。 プログラムは共通ですが、園の規模や参加人数により柔軟に進め方や説明を変えていくライブ感のあるものです。
生活からかけ離れたものではなく、身近な物を使って、子どもが「なじみある物からイメージ」できることを大切にしています。
子どもから興味関心を引出し「夢中になるパフォーマンス」を見たり、体験をします。全体で行うものの他、子どもひとりひとりが体験したり制作する内容を盛り込みます。からふるキッズで行う実験等では必ず科学原理があるものを取り上げていますので「子どもに合わせた原理解説」を行うことも大事にしています。
子どもの目線に立った噛みくだいた解説で、さらに子どもが面白い、知りたいと感じ意欲が湧くように導いていきます。
また、保護者の方など大人向けの原理解説も用意し、【からふるキッズ】が終わって家に帰った後も、保護者の方が子どもと話をする材料になればと考えています。
なお【からふるキッズ】では、例えばスモークを利用する際に子どもの害にならない方法を選ぶなど、安全性に配慮したプログラムとなっています。
【からふるキッズ】の実施は、園児や保護者の方により満足いただける保育の提供と、また地域の方には保育園の活動を見ていただき身近に感じていただくきっかけにしたいと思っています。