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あそびを大切に
集団で暮らしていると、当然いろいろなトラブルが起きます。ささいなことから思いのずれ、興味関心のちがい、取り組み方の違いなど原因はさまざまです。本園ではトラブルが困るからとすぐに止めに入ったり、大人の価値観や都合で解決してしまったりすることをできるだけ控えるようにしています。トラブルにはお互いの言い分がありますし、不注意が原因であることもしばしばです。そこをわかって「じゃあ、どうしよう」という経験を子ども自身が学び積み上げていかないと「誰かが解決してくれるだろう」と他人事になってしまい、受け身の態度を学ぶだけになってしまいます。
子どもたちが保育園で遊んだり生活したりしながら、その年齢なりに見通しをもって、自分でできることには自分の判断で取り組むことができるように見守るよう心がけています。 -
異年齢児保育
異年齢児編成での保育によって自分より年上・年下の子どもと生活する体験を持つことで、同一年齢では得られない諸側面の育ちを見ることができます。
年上児が年下児への思いやりを持つことや年下児が年上児に憧れの気持ちを持って、真似をしたり挑戦したりして最後まで頑張る姿が見られます。
しかし、子どもがそのような姿に至るのはそれほど容易ではなく、年上児は遊びを邪魔する年下児を疎ましく思ったり、年上児と同じように活動できない年下児が自己中心的な行動をしたりすることもあります。このような異年齢児のかかわりのなかで生じる心の葛藤は子どもたちが成長するうえで不可欠なものです。子ども一人ひとりがじっくり葛藤を経験できる時間を保障していくことが大切だと考えています。
こうした体験を通して少しづつクラスの一員としての自覚が芽生え、自信や意欲を持つ子どもになっていきます(必要に応じて、年齢別の保育を行っています)。 -
和太鼓
《音が合うって気持ちいいねJ 豊かな感性が育まれるように》
未満児クラスの頃から、保育士とともに身体全体で音楽を感じたり、表現したりする楽しさを味わうことができるような環境を作っています。
友だちの音を聞いたり心を合わせたりしながらひとつの音楽を作り上げる喜びや達成感をもつように和太鼓の演奏に取り組んでいます。
子ども達は太鼓の曲が出来上がっていくなかで自然に「約束を守ること」や「努力すること」の大切さを学んでいきます。