のぎく保育園
- 〒5380051 大阪府大阪市鶴見区諸口5浜-14-6
食事
- 食事に対する考え
- 日本には、ごはんを中心とし、各地域の気候、風土に根ざした食料生産と結びついた多様な料理を組み合わせた特色ある食文化が育まれています。また伝統的行事に供される料理や食べ物もあり、日々の生活においては、四季の変化に応じた旬の味が大切にされてきました。
特に「和食:日本人の伝統的文化」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことも踏まえ、伝統的な食材を用いて郷土料理を作り、給食に加えることは給食のバリエーションに広がりをもたせ、食事を楽しむといった視点からも好ましいことかと考えています。そのためには日本の食文化を学び食材に関する知識や調理技術、食事の作法等を身につけて日々の給食に活かしていきます。
給食の献立は和食中心です
日本に昔からある主食と一汁二菜(汁・主菜・副菜)という食事の形態を大切にし、免疫力を高めるため、化学調味料や加工品を使わない、オーガニックメニューで日本伝統の穀類中心のメニューです。
指針
「和食」を始めとした日本の食文化を大切にして、日々の給食に活かします。
地域の産物や旬の素材を使うと共に、行事食を取り入れ、自然の恵みや四季の変化を楽しむ献立とします。
一汁二菜(汁、主菜、副菜)を基本にバランスのとれた献立とします。
食塩は控えめに、脂肪は質と量を考えたものとします。
たっぷり野菜と果物、海草でビタミン、ミネラル食物繊維のとれる献立とします。
穀類を主食として糖質からのエネルギー摂取を適正にします。
牛乳、乳製品、緑黄野菜、豆腐、小魚などカルシウムを充分摂れる献立とします。
食料資源を大切にし、無駄や破棄の少ない給食を目指します。
そして一番はたのしく食べること
暖かい愛情にあふれた食事は子ども達の心の中に少しずつ積もっていき海馬の記憶となり、ゆっくりとゆるぎのない「自尊感情」へと育っていきます。
「自尊感情」とは「自分はこの世の中で、居場所を確保し、愛されて、生きているか価値がある」と思えることです。
のぎく保育園では、保護者様と連携をとり、日々の食育活動やクッキングに取り組み、楽しい食事、一緒に食べるなど豊かな食育活動を目指します。
- アレルギー対応
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アレルギー対応あり
アレルギーという言葉自体は一般用語として広まっていますが、その理解は曖昧です。
アレルギー疾患とは、本来ならば反応しなくてもよい無害のものに対する過剰な免疫反応です。免疫反応は本来、体の中を外敵から守る働きであり、体の外には細菌やカビ、ウイルスなどの「敵」がたくさんいるので、ほっておくと体の中に入ってきて病気をおこしてしまいますが、それに対して体を守る働きの重要なものが免疫反応です。相手が本物の「悪者」であれば攻撃するのは正しい反応となりますがそうではなくて無害な相手にたいして過剰に反応をおこしてしまうことがありそれがアレルギー疾患の本質とも表現できます。
代表的なアレルギー疾患には、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性気管支炎、アトピー性皮膚炎、とくに問題なのが食物性アレルギー、アナフィラキシー等があり、また、アレルギー疾患は全身疾患であることが特徴で、小児の場合はアレルギー疾患どれか一つだけ発症することは少なく、副鼻腔炎、結膜炎、鼻炎、さらに気管支炎、アトピー性皮膚炎を合併していることが多いです。
保育園児がかかる主なアレルギー疾患には、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーさらにアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎および気管支喘息があり、アレルギー疾患の中でも、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎および気管支喘息は、主治医の保育所生活における注意や指示が明確に示されれば、その指示従って保育所生活を送ることには大きな問題は起こって来ません。
一方、食物アレルギーのこども達に関しては、「保育所におけるアレルギー対応にかかる調査研究」によると誤食の事故が1年間に29%の保育所で発生していました。この食物アレルギーの10%程度がアナフィラキシーショックを起こす危険性があり子ども達の生命を守る観点からも慎重な対応が必要です。
医療現場でのアレルギー疾患に対する理解度にも大きな差があり、
同一患児であっても、医師によって診断や指導方法が異なり、保育の現場で混乱する原因となっています。またそれを保育の現場で調整することはできません。
乳児期では、診断が確定出来ないことも多く、除去食物の種類が増える傾向にあります。
除去は負荷試験が基本であるので実施医療施設で受けることが望ましいと考えています。
当園でのアレルギー対応
アレルギー専門の医師による生活管理指導表記載での食物の除去
除去したら必ず他の食品で補う
医師の指示のもと内服薬の併用もあります。
抗ヒスタミン薬、ステロイド薬が処方されますが、内服してから効果が現れるまでに時間がかかるため
(抗ヒスタミン薬:30分~1時間、ステロイド薬:数時間)
アナフィラキシーショックに対しては、内服薬よりアドレナリン自己注射「エピぺン」を適切なタイミングでためらわず注射する必要があるため、必要に応じて「エピペン」を預かることもあります。
離乳食については、保育所で「初めて食べる」食物を基本的に避けるよう保護者様と連携していく。